研究課題/領域番号 |
15KK0358
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
橋本 健志 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70511608)
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研究協力者 |
Secher Niels H. コペンハーゲン大学, Muscle Research Centre, Professor
Bailey Damian 南ウェールズ大学, Life Science and Education, Professor
Costello Joseph ポーツマス大学, Sport and Exercise Science, Senior Lecture
Lim Kiwon 建国大学, Physical Education, Professor
Brothers Robert テキサス大学, Department of Kinesiology, Associate Professor
Hall Gerrit van
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研究期間 (年度) |
2015 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | 認知機能 / 運動 / サプリメント / 加齢 / 筋肥大 / サルコペニア / 代謝疾患 / 肥満 / 脳内代謝 / 高強度間欠的運動 / 実行機能 / 乳酸 / 動静脈較差 / メタボローム / 低酸素 / スポーツ健康科学 / 脳機能 / 筋萎縮 |
研究成果の概要 |
本研究は、脳内乳酸代謝が認知機能亢進に及ぼす影響や、生体内乳酸濃度変化に対する各組織・器官の代謝動態の詳細をヒトにおいて明らかにし、脳機能亢進を含めた統合的アンチエイジングのための学術的基盤形成に極めて重要かつ独創的な新規のアプローチを推進することを目的とした。 末梢に由来する全身性の乳酸濃度と脳の乳酸取り込みが関連することが明らかとなった。また、脳の乳酸取り込みが減少すると、運動後の実行機能の亢進の持続性が減退することが明らかとなった。この結果は、乳酸という運動誘発性の代謝物が、骨格筋と脳の機能相関に介在している可能性を示唆するものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健康増進に対する運動効果は周知の事実であるが、そのメカニズムは多面的である。その中で、運動(特に高強度の運動)誘発性の乳酸が運動効果の分子機序の一つとして機能し、認知機能にも影響することを明らかにした。このことは、特に乳酸産生を促すような運動の有用性を示唆するとともに、サプリメントなど、外的に乳酸を付加することの有用性も示唆しており、広く万人に有効なアンチエイジングに繋がる知見を提供し得た。
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