研究課題/領域番号 |
15KT0014
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
連携探索型数理科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂上 貴之 京都大学, 理学研究科, 教授 (10303603)
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研究分担者 |
大縄 将史 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (10443243)
岡本 久 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (40143359)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 応用数学 / 流体工学 / 交通計画・国土計画 / 関数方程式論 / 関数論 / 交通工学・国土計画 / データ解析 |
研究成果の概要 |
本研究課題は,数学研究者のグループと鉄道総合技術研究所の研究者との密接な連携により,近年,速度向上が著しい高速鉄道がトンネル進入時に生成する圧縮波(微気圧波)について研究を行った.その成長を記述する小澤方程式の高精度な数値計算法を提案し,その数値解析により圧縮波の成長メカニズムの理解が促進された.また,鉄道総研から提供された実測値データのデータ解析によりトンネル開口部対策と微気圧波成長の関係が理解できた.微気圧波が起こす様々な深刻な障害への対策の基盤を作り出すことができた.加えて,微気圧波以外の多様な鉄道技術に関する問題の発掘とその数学的検討を行い,今後の共同研究契約締結に繋げることもできた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の意義は,数学研究者と鉄道技術開発の研究者グループが密接に協働することで,高速鉄道の微気圧波の起こす様々な障害という現実的な課題に対して,従来にない新しい数理的手法や視点を持ち込むこと(シーズ展開)に成功して,鉄道開発の現場の要請を解決することに一定の成果を得たことである.同時に鉄道総研が抱える様々な課題を数理的な問題として検討する(ニーズ探索)を実現して,今後の継続的な共同研究事業へと引き継がれた点にも意義がある.ここれ得られたノウハウは広く数理科学者からの諸分野・産業への連携探索に利用できるものとして本特設分野研究の趣旨にも応えることができた.
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