研究課題/領域番号 |
15KT0040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
和田 毅 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20534382)
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研究分担者 |
上田 博人 東京大学, 大学院総合文化研究科, 名誉教授 (20114796)
R・TINOCO Antonio 上智大学, 外国語学部, 名誉教授 (80296889)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 紛争 / 自然言語処理 / イベント分析 / 社会学 |
研究成果の概要 |
中南米の研究者との国際的な研究協力体制並びにスペイン言語学、自然言語処理学、社会学等の学際的な共同研究体制を整備し、暴動・民族浄化・集団虐殺・内戦等の暴力的紛争の勃発を予知するために不可欠な政治社会的事件(イベント)の情報を自動的に収集するシステムの基盤を開発した。スペイン語圏の通信社の記事を自動収集し、その情報から「①いつ、②どこで、③だれが、④だれに対して、⑤なぜ、⑥なにをした」という6つのイベント要素を抽出し、様々な統計手法を用いた紛争分析の成果を学術雑誌や国際学会の場で広く発表した。最新の評価における情報抽出の精度は、イベント要素によって47-92%であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、本研究で開発したイベント・データベースは、暴力的紛争の予測という目的以外にも抗議行動や社会運動研究など様々な研究に役立てることができる点が挙げられる。また、24回のワークショップを通じて、文系の若手研究者や学生がビッグデータ、自然言語処理、機械学習等を学ぶ貴重な機会を設けたこと、スペインやラテンアメリカ諸国の研究者との持続的な共同研究ネットワークを構築できたことも意義深い。社会的意義は、多大な人的被害をもたらす暴力的紛争が生じるリスクを詳細な政治地理的・社会空間的単位ごとに一定の精度で計測し早期警告に活用する可能性を開いたことである。
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