研究課題/領域番号 |
15KT0046
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 跡見学園女子大学 |
研究代表者 |
石田 信一 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (80282284)
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研究分担者 |
柴 宜弘 城西国際大学, 国際人文学部, 教授 (50187390)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (90386798)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2015年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | バルカン / 歴史教育 / 民族紛争 |
研究成果の概要 |
バルカン諸国における歴史教育と歴史教科書の実態の把握につとめ、各国の専門家のレビューを受けつつ、その特徴と問題点を明らかにした。研究開始当初は自国史中心の歴史叙述が克服されつつあるかに見えたが、近年改訂されたバルカン諸国の歴史教科書の事例からは、ナショナリズムの再燃を思わせる叙述や共有されるべきバルカンという地域の視点を無視するような叙述も見られ、なお和解・共生に向けた動きが十分に受容されたわけではなく、各国共通副教材のような試みにも大きな制約があることが判明した。また、バルカン諸国と東アジアの動向の比較・検討を行いながら東アジアにも適用可能な新たな地域史構築の方法を探り、一定の成果をあげた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナショナル・ヒストリーの枠を超えた地域史構築の試みを主導しているドイツのゲオルク・エッカート国際教科書研究所やバルカン諸国の共通歴史副教材を編纂したギリシアのNGO「南東欧における民主主義と和解のためのセンター」と連携しながら、ヨーロッパにおけるこれらの試みを総合的に把握し、ただそれを受容するだけでなく、東アジアにおける実情と比較・検討しながら、和解・共生につながる地域史構築の方法を国内外に向けて積極的に発信しようと試みた点に学術的意義および社会的意義がある。
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