分解反応の遷移状態構造に立脚した新型核酸医薬を志向した核酸酵素の創製

• 研究課題/領域番号: 15KT0057
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 特設分野
• 研究分野: 遷移状態制御
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
• 研究分担者: 林 剛介 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (40648268)
• 研究期間 (年度): 2015-07-10 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円); 2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2015年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
• キーワード: RNA / アプタマー / 核酸構造 / バクテリア / 核酸 / 蛍光 / 発酵 / 遷移状態 / ヒュースゲン環化

研究成果の概要

菌の増殖は、食物発酵や環境衛生に関連する分野では、モニターすべき最も基本的な情報である。今までは、採取した菌を培養しそれを顕微鏡で観察しており、さらにより詳しい情報を得るためには菌から核酸を抽出し増幅することによって元の菌の量を定量していた。菌を扱うには、簡便かつ即時的な分析が必要であるが、これまでの方法では困難だった。われわれは、その場で菌の増殖を蛍光で検出できる化学システムを構築した。増殖の元になるリボソームの存在量に合わせて蛍光を出す人工RNAを開発し、これを混ぜるだけで菌の増殖を目で見えるようにした。この新技術は、発酵や衛生など菌の増殖を取り扱う分野での菌増殖の簡単分析に有効である。

研究成果

• [雑誌論文] Fluorescence-switching RNA for detection of bacterial ribosomes (2017)
  • 著者名/発表者名: Guo Lihao、Okamoto Akimitsu
  • 雑誌名: Chemical Communications 巻: 53 号: 68 ページ: 9406-9409
  • DOI: 10.1039/c7cc04818a
  • 査読あり
• [学会発表] Bacterial population quantification in solid state fermentation by exciton-controlled fluorescent neomycin-competition RNA aptamer (2017)
  • 著者名/発表者名: L. Guo and A. Okamoto
  • 学会等名: the 18th Tetrahedron Symposium
  • 国際学会