研究課題
基盤研究(B)
異種二核金属錯体触媒の精密設計と理論計算による遷移状態制御・反応経路制御を通して,様々な金属-金属結合が発揮する金属間協同作用を鍵とする新しい不活性分子変換反応の開発に取り組んだ。その結果,高周期14族元素-遷移金属間結合,ならびに高周期13族金属-遷移金属間結合を持つ様々な遷移金属触媒を創製し,理論計算などによる遷移状態制御を通してそれらの触媒機能を活用することで,二酸化炭素をはじめとする不活性分子の効率的分子変換反応を開発することに成功した。
本研究によって,高周期14族・13族元素を配位子とする異種二核遷移金属錯体の合成法を確立し,二酸化炭素などの不活性分子変換反応におけるそれらの触媒機能を明らかにした。これらの結果は,金属錯体触媒の新しい分子設計を確立し,次世代の物質合成法開発の嚆矢となる効率的分子変換反応を実現したものであり,遷移状態制御による反応開発の有用性を実証したものとして意義深い。
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