研究課題
基盤研究(B)
生物の形は、その構成要素である細胞の配置に依存するが、時としてその配置は細胞間の相互作用依存的に決定される。この、細胞自律的な形態形成の分子メカニズムの解明を目指して、ゼブラフィッシュの体表模様形成機能の解析を行った。体表模様の構成因子には黄色素細胞と黒色素細胞があり、この細胞間には重要な細胞間相互作用が存在する。今回、この細胞間相互作用に関与する因子として、黒色素細胞が伸ばす細胞仮足、ならびにコネキシンとNotchに着目して解析を行った。
本研究は生物の形を決める分子メカニズムの解明を目指した基礎研究である。ゼブラフィッシュの体表模様を研究のモデルケースとし、黒色素細胞の集団サイズを規定するメカニズムの解明を目指している。今回の研究により、細胞集団サイズを決めるメカニズムの一つとして、ギャップ結合ネットワークの存在を示した。ギャップ結合は、、細胞間の低分子化合物の通過を制御し、細胞間相互作用に直接的に作用するチャネル分子である。更には、このネットワークには細胞間の接触が必要であり、これを仲介する細胞仮足の上に成り立つこととNotchシグナルが相補的に作用していることを示した。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件)
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