研究課題/領域番号 |
15KT0112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
連携探索型数理科学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
池口 徹 東京理科大学, 工学部情報工学科, 教授 (30222863)
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研究分担者 |
酒井 憲司 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40192083)
島田 裕 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (50734414)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 数理農学 / 非線形科学 / 同期現象 / 数理モデル / 隔年結実現象 / 共通ノイズ同期 / 相互結合同期 / 非線形振動子 / カオス / パワースペクトル / 一斉開花現象 / 振動子 / リソースバジェットモデル |
研究成果の概要 |
本研究では,農学における種々の未解決課題を,数理科学の知見と技術を用いて解決するためのフレームワーク「数理農学」を構築するものである.特に本課題では,非線形数理科学でその理論が急速に発展している非線形自律振動子の同期現象について,またその中でも特に注目されている共通ノイズ同期現象を課題解決のための手法として適用することで,これらの課題を数理の立場から解決しようとするものである.具体的には,植物が示す繁殖同調現象のメカニズムについて,特に,印加する共通ノイズについて相互相関は高いものの必ずしも1とはならない共通ノイズを採用することで明らかに,同期度の変化特性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題の学術的意義は,数理科学の力を用いて農学における種々の課題を解決しようとする新しい枠組みである「数理農学」を構築するところにある.また,農学は非常に重要な実学の一分野であり,例えば,我々の食生活と直接につながるなど,本分野における種々の課題はまさに社会的な意義を有している.本研究課題では,種々の解決すべき課題の中でも特に,植物の隔年結実現象に着目した.その際,非線形振動子の同期現象に関する理論を適用することで,植物の隔年結実現象のカラクリを解明しようとしている.本課題では,隔年結実現象の数理モデル以外の多様な非線形力学系に対しても検討しており,この意味で本課題は学術的意義を有している.
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