研究課題/領域番号 |
15KT0118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
食料循環研究
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研究機関 | 名古屋大学 (2019) 大阪大学 (2015-2018) |
研究代表者 |
内記 香子 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90313064)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認証 / プライベート・レジーム / 持続可能性 / 漁業認証 / 認証制度 / プライベート・スタンダード / サステナビリティ / 水産養殖 / エコラベル / プラベート・レジーム |
研究成果の概要 |
本研究では、プライベートな認証制度の普及をめぐる問題の一つとして、認証制度の「乱立」を扱った。すなわち、同じような認証制度が複数存在し、どのような違いがあるか利用者にとって明確でない、という問題である。具体的には、そうした「乱立」状況が、ベトナムの養殖魚の認証を事例として、アジアにどのような影響をもたらしているか検討した。これを、ベトナム国内において、(1)4つの乱立する認証制度の類似性・違いは生産者にどの程度理解されているか、(2)認証制度が乱立する場合、戦略としてどのように認証数を増やすのか、(3)小さな養殖業者のサステナビリティの底上げをどのように行うか、の3点から検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義としては、ベトナムの事例から、アジアにおける認証制度の乱立状況の実態が、養殖魚という分野に限ってであるが明らかになったことである。持続可能な食における認証制度の乱立状況は、欧米の小売業が主導となって形成されており、ベトナム国内やアジア市場に認証を取得した製品を販売するところまで進展していないのが現状である。SDGsの実施をめぐり、持続可能なサプライチェーンの確保が重要性を増す中で、認証制度の利用が国内やアジアの市場のローカル需要と絡んだ関係で発展していくことが望まれる。
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