研究課題/領域番号 |
15KT0129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
Hawkins Virgil 大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (10511040)
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研究協力者 |
バハドール ババク
ソロモン フセイン
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | メディア / 紛争 / 報道 / 国際報道 / アジェンダ・セッティング / アジェンダ・ビルディング |
研究成果の概要 |
本研究では複数の国における複数の報道機関による紛争報道を分析・比較し、紛争が報道されるか・されないかの要因を解明し、その共通点についても明らかにした。予想通り、その報道機関が所属する国家にとっての国益・政治的利益が共通する要因であった。しかし、その国益・政治的利益がどのように報道で反映されるのかは国・事例によって異なっていた。また、先行研究がさかんな外国の国家(紛争の有無を問わず)が報道の対象となるかどうかの要因である自国との貿易量や国の規模(死者数)などは紛争報道においては相関関係がないことが判明した。紛争の規模も報道量とは相関関係はなかった。越境する報道機関同士での影響も確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの武力紛争がほとんど報道の対象になっていない中、どの紛争がどのようなきっかけ・要因で報道されるようになるのか、そしてなぜ多くの紛争に対して報道しないことを決断するのか。本研究ではこの問題を解明することにした。学術的意義としては、ある紛争、国、現象が報道の対象となる要因は十分に解明されていないからである。メディア学のみならず、アジェンダ・セッティング、またはアジェンダ・ビルディングの分野に貢献できる研究となる。社会的意義としては、報道されない紛争は人道支援や和平に向けた外交努力の対象になりにくい。紛争とその被害をとめるためにも報道の重要な役割がある。
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