研究課題/領域番号 |
15KT0131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大坪 庸介 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (80322775)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 関係価値 / ノンゼロ関係 / 国際紛争 / 融和 / 融和的態度 / 集団間葛藤 / 謝罪 / 和解 / 領土問題 / 国際的謝罪 / 補償 / 神聖な価値 / 紛争解決 |
研究成果の概要 |
本研究では、ノンゼロ関係の知覚が国際紛争への融和的態度を促進するかどうかを検討した。ノンゼロ関係とは、貿易などにより両国が関係から利益を得ている状態を指している。2つの国の間のノンゼロ関係が、武力衝突の抑止などに効果があることが政治学の研究により知られていた。具体的には、韓国が日本の貿易相手国として上位に入るような輸出入品目を示すことで、貿易パートナーとしての韓国の重要性に気づかせるという操作を行った。このようにして、韓国とのノンゼロ関係を知覚した実験参加者は、竹島問題解決に対してより積極的な態度をとるようになることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、他国との関係価値の知覚が、個々の市民レベルでも相手国との融和的態度を上昇させることを明らかにした。このことは、政治学において議論されてきたノンゼロ関係の国際紛争解決促進効果の心理的な基盤を明らかにしたという学術的意義をもつ。加えて、国民個々人のレベルでの態度変化を扱っているため、国内にどのようにして和平を支持する態度を醸成するかという応用的な意義ももつ。
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