研究課題/領域番号 |
15KT0132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
廣瀬 陽子 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (30348841)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 凍結された紛争 / 未承認国家 / 分断国家 / 東西対立 / 勢力圏 / ハイブリッド戦争 / 歴史認識 / 代理戦争 / 地政学 / パワーゲーム / グランド・ストラテジー / 狭間の政治学 / 安全保障のジレンマ / 民族共存 / 沿ドニエストル問題 / 共同経済活動 / 帝国 / 連邦制 / ナゴルノ・カラバフ紛争 / ナショナリズム / ガバナンス |
研究成果の概要 |
本研究は「凍結された紛争」の誕生・存続のメカニズムを明らかにし、その発生の予防、解決可能性を検討することを目的とし、文献研究、現地調査などによって進められた。 研究を通じ、凍結された紛争の解決に影を落とす歴史背景および歴史認識問題の深刻さが浮き彫りになった。また、大国の外交戦略の影響も重要である。例えば、旧ソ連圏の凍結された紛争は、ロシアのグランド・ストラテジーの中で固定化された現実があり、また、凍結された紛争の多くに冷戦構造や現在の「東西対立」の構造などが見られる。最後に、凍結された紛争が紛争当事国ならびに関係国の内政・外交に、ひいては国際政治に重層的な影響を与えることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「凍結された紛争」は、熱戦でないことから国際社会の注目や優先順位も低くなりがちであるが、多くの国の内政・外交に影響を与えるものであり、解決が困難であるにもかかわらず、その対策は急務である。最善の対策を考えるためには、「凍結された紛争」の実情を包括的に検討し、政策立案に繋げてゆく必要がある。そのため、より多くの地域の「凍結された紛争」を包括的に捉え、その発生や状況の固定化の経緯、問題の所在などをより一般化して明示し、またその研究成果を一般の方々や政策担当者にお伝えすることは、世界の本質的な平和を実現するために、極めて大きな学術的意義、社会的意義があると考える。
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