研究課題/領域番号 |
16001001
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文社会系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 嘉倫 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90196288)
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研究分担者 |
近藤 博之 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (60135647)
斎藤 友里子 法政大学, 社会学部, 教授 (80278879)
三隅 一百 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80190627)
石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
尾嶋 史章 同志社大学, 社会学部, 教授 (30177224)
中尾 啓子 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (10274995)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
348,920千円 (直接経費: 268,400千円、間接経費: 80,520千円)
2007年度: 42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
2006年度: 38,220千円 (直接経費: 29,400千円、間接経費: 8,820千円)
2005年度: 242,580千円 (直接経費: 186,600千円、間接経費: 55,980千円)
2004年度: 25,610千円 (直接経費: 19,700千円、間接経費: 5,910千円)
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キーワード | 社会階層 / 社会移動 / 労働市場 / 流動性 / 格差 / 階層の固定化 / 国際比較 |
研究概要 |
本プロジェクトは、社会階層の流動化と固定化という、一見相反する現象を統一的に理解・説明するための階層論を展開することを目的とした。この目的のために、理論的な検討をするとともに、データ分析のための社会調査を実施した。2005年に日本、韓国、台湾でほぼ同一の調査票を用いた実査を行った。また労働市場の流動性の影響をもっとも受けている若年層を対象とした郵送調査・ウェブ調査を2007年に行った。これらの調査データを用いた分析結果は、全15巻の研究成果報告書にまとめられた。また報告書以外にも、プロジェクトメンバーによる学会報告や論文・単行本刊行は多数に及ぶ。 本研究プロジェクトは総合的研究なので、社会階層と社会移動をめぐってさまざまな視点からの分析を展開した。このため、研究成果すべてを述べることはできないが、たとえば(1)佐藤俊樹『不平等社会日本』で示されたホワイトカラー上層雇用の閉鎖性は2005年には存在しないこと、(2)非正規雇用者になる傾向は低学歴者と女性に高く見られること、(3)所得格差については正規雇用と非正規雇用の間の格差が大きいが、その格差が拡大しているかどうかは慎重な検討が必要であること、などの知見が得られた。 また本プロジェクトが、本格的な東アジアにおける社会階層と社会移動の比較研究として初めてのプロジェクトであることも特筆に値する。その成果の一端は、研究成果報告書第13巻『東アジアの階層ダイナミクス』に収められている。
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