研究課題/領域番号 |
16011211
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
多羽田 哲也 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (10183865)
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研究分担者 |
佐藤 純 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (30345235)
吉田 章子 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (70372430)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2004年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 視覚系 / Lamina / Notch / JAK / STAT / bHLH-PAS |
研究概要 |
ショウジョウバエの複眼は約750の個眼からなり、個眼は8種(R1-R8)の光受容細胞から構成されている。R1・R6の光受容細胞はlaminaとよばれる脳の視葉の神経節に軸索を投射し、R7-8はlaminaを通り抜け、さらに奥のmedullaに投射する。視覚系形成の要件は、眼における視細胞の配列を視葉に正確に反映することにある。これを制御すなパターニングメカニズムを明らかにする。このためにエンハンサートラップ法およびRNA干渉法をもとにした新規遺伝子の探索を行い次の結果を得た。 1.Notchシグナルを伝達する様々な因子の解析により、このシグナルはlamina神経の分化のタイミングを決めていることが解った。2.laminaではJAK/STATシグナルのリガンドが特異的に発現している。構成因子群の変異を解析することにより、このシグナルもlamina神経の分化のタイミングを決めていることを明らかにした。上述のNotchシグナルと表現型が似ていることから、この2つのシグナル系のクロストークが伺える。3.laminaに発現するbHLH-PAS転写因子の変異では視神経とlamina神経の規則的な対応関係が形成されず、この転写因子はlamina神経の正確な配置に必要であることがわかった。4.RNA結合タンパク質(CPSF)がlaminaの発生に必要であることを明らかにした。その必要性が背腹軸に沿って違いがあることも明らかにした。5.Igドメインを持つ新規タンパク質がグリアの形成び重要であることを明らかにした。6.POUドメインを持つ新規タンパク質が視葉のパターン形成に重要な役割を持つことを明らかにした。7.新規Kinaseが視葉におけるグリア細胞の配置に必要であることを明らかにした。
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