研究課題/領域番号 |
16011244
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
仁田坂 英二 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (60222189)
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研究分担者 |
飯田 滋 自然科学研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30012777)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | アサガオ / トランスポゾン / Ipomoea / ESTデータベース / 形態形成 |
研究概要 |
突然変異系統の解析:将来的な遺伝子クローニングに向けて、交配による遺伝学的解析や、バックグラウンドの置換をmaple(立田)やclavated(吹詰)をはじめとするいくつかの変異体について行った。また、EMSによる突然変異誘発系統や、Tpnトランスポゾンの転移が活性化しているが野生型の表現型を示す系統の作製など、新規突然変異誘発に向けての様々な準備を行った。 突然変異体の原因遺伝子遺伝子の解析:前年度、向背軸形成に関わる、アサガオのFE(FEATHERD ;獅子)遺伝子の単離に成功し、より詳細な解析を行った。現在維持されている強いfe系統を野生型と交配して分離実験を行ったところ、弱いものから元の系統同様に強い変異体、またその中間型が分離した。この分離比から、葉と花に関わる主要な修飾変異がそれぞれ1つ存在すると推定した。また、他の実験植物で明らかになっている向背軸の形成に関与する遺伝子のfe変異体における転写量を解析したところ、CRC(CRABS CROW)転写量が顕著に減少していたため、修飾変異の1つがこのCRCに対応する可能性があると考えて、引き続き解析を行っている。雄しべが花弁に転換するpt(petaloid ;八重咲)変異体と、強い生殖器官の花被への変換を示すdp(duplicated; 牡丹)変異体と交配実験を行った結果、ptは弱いDP遺伝子の対立遺伝子であることが明らかになり、突然変異遺伝子の構造を解析した結果、完全な形のTpn109トランスポゾンがDP遺伝子の第2イントロンに挿入しており、これが離脱する際にまわりのゲノムを欠失させることで、強いdp変異体が生成したことが明らかになった。マルバアサガオの八重咲き変異体であるfpの原因遺伝子に挿入していた新規トランスポゾンである、Hellip1の転移活性を調べるため、シロイヌナズナに導入して転移活性を調べた。 cDNAライブラリーの作製・ESTデータベースの構築:これまで作製していた蕾の均一化・完全長cDNAライブラリーの配列を解析した結果、カバーしていない遺伝子があることが明らかになったため、幼植物の均一化・完全長cDNAライブラリーを作製した。今後小原先生との共同研究で、この末端配列の解析を行う予定である。
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