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小型魚類を利用した網羅的な転写制御カスケード同定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16013228
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学

研究代表者

蒲池 雄介  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助教授 (90263334)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワードSOX / ゼブラフィッシュ
研究概要

遺伝子発現ネットワークの主要なステップである「転写因子→標的配列→標的遺伝子の発現」という転写制御カスケードを効率的に解析していくことが、今後のゲノム生物学における重要な課題の一つである。転写因子の標的配列を含むゲノムDNAは、多くの場合エンハンサーとしての活性を持つと考えられる。本研究は、クロマチン免疫沈降法により転写因子のin vivo結合配列を回収する手法にくわえて、トランスポゾンによる遺伝子導入法と小型魚類の利点をいかして、トランスジェニック法でありながらエンハンサー活性の可視化を効率的におこなう手法を取り入れ、制御標的配列を生体内での機能に基づいて選別するシステムを構築することにより、網羅的な転写制御カスケード同定法の開発を目指して実施した。本研究では転写因子の具体例として、HMGドメイン転写因子SOXを取り上げる。このうち、グループB1に属するSOXは、神経系と感覚器の発生に重要な役割を果たしていると考えられるが、その標的遺伝子の多くは明らかになっておらず、その同定が急がれている。
まず、ゼブラフィッシュB1グループsox遺伝子のcDNAを網羅的にクローニングし、その発現パターンの解析を行った。sox19とsox31が神経系原基のほぼ全体で発現されるとともに、グループB1の他のsox遺伝子が、神経系の様々な領域で重なりをもちながら発現されることがわかった。次に、クロマチン免疫沈降法に必要な抗体の調製をおこない、免役沈降法に使用できることを既知のターゲットを用いて確認した。さらに、エンハンサー活性を検出するためのSleeping Beautyトランスポゾンベクターの構築をおこない、エンハンサー活性の検出に使用できることを確かめた。また、トランスポゾンによる遺伝子導入法の改良をおこない、導入効率をたかめる事ができ、基本的な条件設定が終了した。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Interplay of SOX and POU factors in regulation of the Nestin gene in neural primordial cells.2004

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, S. et al.
    • 雑誌名

      Mol.Cell.Biol. Vol.24 No.20

      ページ: 8834-8846

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Efficient identification of regulatory sequences in the chicken genome by a powerful combination of embryo electroporation and genome comparison.2004

    • 著者名/発表者名
      Uchikawa, M. et al.
    • 雑誌名

      Mech.Dev. Vol.121 No.9

      ページ: 145-1158

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Interplay of Pax6 and SOX2 in lens development as a paradigm of genetic switch mechanisms for cell differentiation.2004

    • 著者名/発表者名
      Kondoh et al.
    • 雑誌名

      Int.J.Dev.Biol. Vol.48 No.8-9

      ページ: 819-827

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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