研究課題/領域番号 |
16013250
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
白髭 克彦 東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター・遺伝子実験分野, 助教授 (90273854)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2004年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | DNAチップ / 染色体動態 / ゲノム解析 / 動態シミュレーション |
研究概要 |
出芽酵母、および、分裂酵母の全染色体についてもChIP-chip法により染色体上のタンパクの配置を解析可能なシステムを構築した。このシステムを用い、出芽酵母染色体上での姉妹染色体分体間接着タンパク、コヒーシンの配置メカニズムの解析と、DNA二本鎖切断時に於ける配置の変化を追跡した。まず、コヒーシンが転写と排他的に染色体上で棲み分けていることを明らかにした。さらに、DNA二本鎖切断時にはダイナミックにコヒーシンが切断部位へ移動して行くことを通じ、コヒーシン複合体のDNA修復への関与を明らかにした。コヒーシンの修復機能はコヒーシンを染色体に結合させる上で必要不可欠なScc2蛋白に依存しており、二本鎖切断時にはScc2の新たな結合が、セントロメアおよび、切断部位に検出される。現在、コヒーシンのDNA切断時に於ける配置変化に必要な因子を検索中である。 一方、分裂酵母染色体ではコヒーシンの配置は、必ずしも転写と排他的にはならず、その配置原理は出芽酵母と異なる。分裂酵母染色体はそのレプリコン構造に於いても、出芽酵母染色体とは異なることが示されている。現在、分配装置の配置を始め種々の染色体高次構造形成因子についての解析を通し、真核生物染色体に共通の構築原理を明らかにすると共に、この二つの酵母の染色体構造を比較することにより、大きなサイズの染色体の構築のために必要な因子とその役割について明らかにしようと考えている。
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