研究課題/領域番号 |
16015320
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
南部 篤 生理学研究所, 統合生理研究系, 教授 (80180553)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 大脳基底核 / 不随意運動 / 視床下核 / ヘミバリスム / GABA / 淡蒼球 / 間接路 |
研究概要 |
これまで本研究者は、大脳基底核が随意運動制御に果たす役割について研究を行ってきた。一方、大脳基底核が障害されると、不随意運動=意図しない運動が引き起こされるという症状が現れる。本年度は、不随意運動における大脳基底核の役割について研究を行った。 良く知られているように、大脳基底核の一部である視床下核を壊すとヘミバリスムがおこる。実際、霊長類においてもGABAのアゴニストであるムシモルを視床下核に微量注入し、活動を抑制すると、不随意運動が引き起こされる。また、このときの淡蒼球ニューロンの活動は、発射頻度が減少すると同時にバースト発射を示す。不随意運動とバースト発射の関係を調べてみると、バースト発射をしていないときに不随意運動が起こることが多かった。また、視床下核にGABAのアンタゴニストであるgabazineを微量注入しても不随意運動が起こる。このときは、視床下核の発射頻度が上昇すると同時に、淡蒼球外節-視床下核投射によるGABA抑制がブロックされている。 以上の結果は、一見矛盾するようであるが、淡蒼球外節-視床下核-淡蒼球内節投射、すなわち間接路が不必要な運動を抑制しており、この経路が機能不全を起こすと運動プログラムがランダムなタイミングで発現されるようになり、これが不随意運動であると考えれば理解できる。今後とも、このように大脳基底核の病態に関する研究を行うことにより、大脳基底核の正常な機能を更に深く理解したいと考えている。
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