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転写因子の発現によって規定される神経細胞の、機能的神経回路網中での位置づけ

研究課題

研究課題/領域番号 16015322
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設)

研究代表者

東島 眞一  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 助教授 (80270479)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードゼブラフィッシュ / トランスジェニック / 神経分化 / 転写因子 / GFP / 神経回路
研究概要

Chx10,Vsx1,Dbx1,Evx2遺伝子について、相同組み換えの方法でGFPを組み込んだBACコンストラクトを作製した。トランジエントアッセイを行いGFPの発現を調べたところ、Vsx1,Chx10,Dbx1についてポジティブな結果が得られた。Vsx1::GFPとChx10::GFPでは、GFP陽性細胞はともに同側下行性介在ニューロンから成り立っていた。どちらもグルタミン酸作動性であり、よく似た形態をもつ。よって、Vsx1陽性細胞とChx10陽性細胞は同一の細胞集団であると考えられる。mRNAの発現は、Vsx1はventricular zoneの細胞で一過的に見られ、Chx10はpost mitoticニューロンで見られる。したがって、Chx10陽性細胞はVsx1陽性の細胞から由来することが強く示唆される。Vsx1::GFPトランスジェニックフィッシュ(ゲノムに挿入されているもの)は作製済みであり、作製中のChx10::GFPトランスジェニックフィッシュと併せて、Vsx1/Chx10陽性ニューロンの回路中での役割を、電気生理学的な解析により調べる予定である。遊泳行動中に、同側の運動ニューロンの活動を直接制御する、いわゆるCPG(central pattern generator)ニューロンではないかと推測している。Dbx1::GFPのトランジエントアッセイでは、交叉型介在ニューロンがGFPでラベルされた。GFP陽性ニューロンはグルタミン酸作動性ニューロンとグリシン作動性ニューロンの双方を含み、予備的な解析では、Evx2遺伝子が、これらのうちグルタミン酸作動性ニューロンのみを特異的にマークするという結果を得ている。Evx2がDbx1陽性細胞から由来する細胞に関して、神経伝達物質の決定因子になっているかを調べる予定である。また、作製中のDbx1::GFPトランスジェニックフィッシュの作製後は、GFPを発現する細胞の、回路中での機能を電気生理学的に調べる予定である。興奮性と抑制性のニューロンが存在するが、抑制性ニューロンに関しては、体の動きの相反性抑制を制御するニューロンだと推測している。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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