研究課題/領域番号 |
16016201
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉岡 真治 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (40290879)
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研究分担者 |
原口 誠 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (40128450)
大久保 好章 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (40271639)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 情報検索 / 検索意図 / 電子化辞書 / シソーラス / 適合的汎化 / 検索語拡張 / 検索要求 |
研究概要 |
本研究では、検索意図を推定し、それをユーザにも理解しやすい形式で表現できる情報検索システムを提案する。ここでは、検索者が用いる検索語の抽象度に注目して、検索意図の推定を行う。しかし、ユーザは、検索意図を表現するのに適切な抽象度の概念を必ずしも用いない場合がある。そのため、検索意図に応じた適切な抽象度の概念を検索キーワードに用いると、ユーザにも理解しやすく効率的な検索キーワードになると考えられる。 そのため、本研究では、電子化辞書やシソーラスに記述されている概念階層構造を利用し、検索意図に応じて検索キーワードを適合的に汎化し、新たな検索式を作成する情報検索システムを提案する。ここで、適切な抽象度の汎化とは、検索キーワードが持つ正解判定の分別能力に関する情報を多く保存する汎化の事である。 本年度は、検索式における検索語と検索要求のミスマッチという観点から検索課題の持つ性質の分類を行うと共に、検索語拡張に与える影響を分析した。その結果、検索語と検索要求のミスマッチのタイプに応じて、検索語拡張に求められる機能も異なり、単一の検索語拡張手法では、検索性能を改善させる場合だけでなく、性能を悪化させる場合があることが確認された。よって、検索語拡張の洗練化を行うためには、検索語と検索要求のミスマッチに応じた検索語拡張の方法の提案と、ミスマッチのタイプの推定を行うことが必須であることを提案した。
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