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規則学習の指標としての事象関連電位とその発生機序

研究課題

研究課題/領域番号 16016212
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関独立行政法人理化学研究所 (2005)
千葉大学 (2004)

研究代表者

岡ノ谷 一夫  独立行政法人理化学研究所, 生物言語研究チーム, チームリーダー (30211121)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2005年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2004年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
キーワード規則学習 / 学習達成度 / 聴覚フィードバック / エラー検出 / 事象関連電位(ERP) / 事象関連電位 / 系列反応課題 / リスト学習 / 電源推定 / N400 / 大脳基底核 / 前帯状皮質
研究概要

本研究では、1.規則学習が行われる過程や達成度を脳活動から探ることができるのか、2.音声の学習・生成過程で重要とされる聴覚フィードバック処理とエラー検出が、どのような神経処理過程を経て行われているのか、ということを明らかにするため、健常成人を対象に事象関連電位(ERP)記録を行った。
1.規則学習課題では、12個でひとまとまりの視覚刺激を繰り返し提示し,これに対してボタン押しをさせて反応時間を求めるというserial reaction time task(SRT)を用いた。この結果、学習の進展に伴い反応時間が短縮し、刺激提示後約200ms付近には学習関連電位(P2)が出現した。この電位は規則学習の進展につれ、振幅が上昇するが、学習が達成すると振幅が減少していた。このことから、ERPが規則学習の行われる過程および学習の達成度を知る上でよい指標となることが示唆された。
2.音声の学習・生成過程における聴覚フィードバックの役割を検証するため、正しい運動に対して誤った聴覚フィードバックを与えるという環境を設定した。この課題では、MIDIキーボード演奏中に、一定の確率で実際に弾いた音からずれた音を聴覚フィードバックとして与える。課題中にERPを記録したところ、今まで短期記憶と聴覚入力とのミスマッチに対して引き起こされると考えられていた陰性電位mismatch negativity(MMN)と類似した成分が、逸脱音開始後200ms付近に、ピアノ経験者においてのみ出現した。これによりピアノ経験者はキーボードを演奏する際に、脳内で音を動的に生成して聴覚フィードバックとの照合を行い、エラー制御をしていると考えられる。この結果は、ヒトの言語音声産出時においても、同様に、音の表象を動的に生成し、聴覚フィードバックとの照合によってエラー検出・制御を行っている可能性を示唆するものである。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Functional and structural pre-adaptations to language : insight from comparative cognitive science into the study of language origin.2004

    • 著者名/発表者名
      Okanoya, K.
    • 雑誌名

      Japanese Psychological Research 46

      ページ: 207-215

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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