研究分担者 |
水本 好彦 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (20219653)
大江 将史 国立天文台, 天文学データ解析計算センター, 上級研究員 (30370109)
白崎 裕治 国立天文台, 天文学データ解析計算センター, 上級研究員 (70322667)
安田 直樹 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80333277)
高田 唯史 国立天文台, 天文学データ解析計算センター, 助教授 (10300708)
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研究概要 |
JVOは,平成16年12月に国際ヴァーチャル天文台連合(IVOA)標準の基盤技術に基づいて他国VOとの相互連携に成功し,現在100以上の天文データベースと国立天文台及びJAXA/ISAS内の複数のデータベースへの透過的なアクセスが可能となっている。ISASのデータサービスはJVOが開発したSkyNode Tool Kitを利用して構築されたものであり,このSkyNode Tool kitはJVOのWebサイト(http://jvo.nao.ac.jp/)から公開されている。 平成16年度に開発したJVOポータルでは,Webブラウザからinteractiveに解析サービスを呼び出すことは可能であったが,繰り返しを含む自動処理機能は未実装であった。そこで平成17年度は,データ検索や取得データの解析といった個々のサービス呼び出しを一連のWork Flow (WF)として記述し,自動的に連携実行できる環境を構築することを目標とした。我々はこのためのWF言語をBPEL4WSをもとにして天文学研究用に拡張し,XMLを用いて定義した。WF言語では,天文学研究に必要な繰り返し処理(並列繰り返しを含む),分岐処理等を定義した。ユーザーが作成したWFは,一旦Javaの実行スクリプトであるGroovy言語に変換されてから実行される。実装は2段階で行い,平成17年末までにsequentialなWF実行が,また平成18年3月には並列繰り返し処理が可能となった。 JVOの目的は天文データベースを活用した天文学の推進であり,その例としてクェーサーに関する統計的解析を行った。その結果,これまで未知であった知見が得られつつある。
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