研究課題/領域番号 |
16017222
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
合田 仁 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90361617)
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研究分担者 |
井上 純一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (70176428)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2005年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | TRAF6 / Toll-like receptor / NFκB / TAK1 / MEKK3 / 自然免疫 / MAPK / MyD88 / TRIF / マクロファージ |
研究概要 |
Toll/IL-1 receptor familyにおけるTRAF6下流のシグナル伝達機構の解明を行った。 1.TRAF6下流に位置する候補因子の同定 TRAF6下流でNFkB、MAPKの活性化に関与する分子として、TAK1、MEKK1-3などのMAP3K familyの関与が示唆されている。そこで、HeLa細胞を用いてそれら候補因子をRNA interferenceによりknockdownし、NFkB、MAPK活性化に対する影響を検出したところ、TAK1のknockdownによりMAPKの活性化は顕著に抑制されたが、NFkBの活性化は部分的にしか抑制されなかった。一方、MEKK3のknockdownでは、MAPKの活性化には影響がみられなかったが、NFkB活性化の抑制が観察された。これらの結果から、TRAF6を介したMAPKの活性化にはTAK1が必須であるが、NFkBの活性化にはTAK1およびMEKK3が関与することが示唆された。 2.TRAF6下流でのTAK1、MEKK3の制御関係の決定 NFkB活性化におけるTAK1とMEKK3の制御関係の解析を行った。TAK1のknockdownはMEKK3過剰発現によるNFkB活性化に影響を与えなかった。一方、MEKK3のknockdownはTAK1の活性化に影響を与えなかったが、TAK1過剰発現によるNFkB活性化を抑制した。これらの結果から、MEKK3はTAK1の下流においてNFkBの活性化を制御する可能性が示唆された。 以上の結果から、TRAF6下流ではTAK1、MEKK3といった複数のMAP3K familyが機能し、NFkB、MAPK活性化に関与することが明らかとなった。
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