研究課題/領域番号 |
16017233
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
増田 貴夫 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80219336)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2005年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2004年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | HIV-1 / インテグラーゼ / 逆転写過程 / 核内移行 / 組み込み / Gemin2 / Rch-1 / Transportin / インテグレーション / 核内輸送 / siRNA / レンチウイルスベクター |
研究概要 |
【研究目的】HIVはウイルス粒子内のRNAゲノムをDMに変換し、宿主染色体に組み込むことで感染を成立させる。我々はこれまでにHIV-1インテグラーゼは本来の酵素活性の場であるウイルスゲノムの宿主染色体への組み込みに加え、脱殻、逆転写、核移行等ウイルス感染初期過程の各ステップにも機能的に関与していることを明らかにしてきた。本研究ではHIVインテグラーゼの機能解析とその結合因子として我々独自に同定した新規宿主因子の機能解析を行った。 【研究成果】1)GST-インテグラーゼによるpull-down法HIV-1インテグラーゼに結合する核内移行関連宿主因子(Rch-1,Transportin)を同定した。2)siRNAにより各宿主因子の機能解析を行った結果、核内移行関連因子(Rch-1,Transportin)のHIV-1複製における機能的関与は細胞依存性であり、今後さらなる確認実験が必要であると考えられた。3)yeast-two hybrid法により新規インテグラーゼ結合因子(Gemin2)を同定した。4)HIV-1インテグラーゼのC-末領域(210-288)がGemin2との結合責任ドメインである。5)Gemin2はウイルス吸着/侵入後すみやかにインテグラーゼを介してウイルスゲノムと相互作用する。 6)Gemin2はHIV-1ゲノムの逆転写過程後期および核内輸送、組み込みをサポートする宿主因子のひとつである。 【考察】我々はインテグラーゼが本来のウイルスゲノムの宿主染色体への組み込みに加え、脱殻、逆転写、核移行等ウイルス感染初期過程の各ステップにも機能的に関与していることを明らかにしてきた。本研究結果はインテグラーゼの新たな機能を仲介する宿主因子候補のひとつであると考えられる。また、インテグラーゼを標的とした抗HIV阻害剤開発においてもあらたな戦略法を提示しうるものと期待される。
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