研究課題/領域番号 |
16017317
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
小原 道法 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (10250218)
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研究分担者 |
習田 昌裕 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (10356256)
米川 博通 (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 参事研究員 (30142110)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2005年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2004年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / 持続感染 / 感染性cDNAクローン / レプリコン細胞 / プロテオミクス解析 / 遺伝子 / ウイルス / 感染症 / 癌 / C型肝炎 |
研究概要 |
感染直後に応答する自然免疫とHCVとの関係はほとんど解析されてこなかった。 そこで我々は持続感染機構を解明する目的でHCVが初期ウイルス応答に与える影響について検討した。また、HCV感染制御法について検討した。 HCV全長、構造蛋白、非構造蛋白遺伝子をHepG2細胞に発現した。これらの細胞系を用いてNDV感染、polyIC刺激に対するIRF-3の二量体化、核移行、IFN-βの誘導に対する影響をHCV発現前後で検討した。また、HCVの責任蛋白質を同定するためにHCVの各構成蛋白発現プラスミドを導入して同様の検討を行った。HCV全長および構造蛋白を発現させると、NDV感染により誘導されるIRF-3の二量体化が阻害され、IFN-βのmRNAの誘導も抑制された。また、C型肝炎ウイルスコア蛋白の塩基性領域1がIRF-3のリン酸化と二量体化を抑制する事によりIFN-βのmRNAの産生を抑えて、初期抗ウイルス応答を阻害することにより持続感染する可能性が示され、この抑制機序について解析を進めている。 また、HCVは宿主因子を利用することにより効率的に複製し、増殖する。HCVの複製は小胞体膜やゴルジ膜上に存在する脂質ラフトで行われていることが報告され、脂質ラフトの形成を抑制することによりHCVの複製阻害が起こることが示唆された。脂質ラフトは主にスフィンゴ脂質とコレステロールから成ることから、HCVレプリコン保持細胞中のこれらの生合成を抑制することを試みた。スフィンゴ脂質生合成を阻害するミリオシンはスフィンゴ脂質生合成経路の最初の反応を触媒するセリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)を特異的に阻害する物質として知られ、それがHCVレプリコンの複製を強く阻害した。肝臓中のHCVを免疫染色によって確認したところ、肝実質細胞においてHCV量は減少していた。以上のことから、SPTが抗HCV薬の標的として有効であることをin vivoで証明することに成功した。
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