• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

幕末における洋式海事技術関係書・翻訳書の所在調査と総合目録の作成

研究課題

研究課題/領域番号 16018203
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関東京大学

研究代表者

安達 裕之  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20012495)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード日本史 / 幕末 / 日本の近代化 / 造船史 / 造船学史 / 翻訳書 / 書誌学
研究概要

本年度は、二之方良右衛門文書(薩摩川内市川内歴史資料館蔵)、佐賀県立博物館・美術館、神戸大学海事博物館、神原文庫(香川大学蔵)、所丁輔文書(長屋吉彦氏蔵、霊山歴史館寄託)を調査して目録を作成した。複写したのは、二之方良右衛門文書、所丁輔文書、渡辺蒿蔵文書(萩博物館蔵)と佐賀県立博物館・美術館、神戸大学海事博物館、神原文庫の所蔵する当該書である。
二之方良右衛門は第二次長崎海軍伝習に参加した薩摩藩士であり、船大工添頭という職掌柄、文書は、運用術の講義録1部を除いてすべてが造船の講義録である。また所丁輔は長州藩医所郁太郎の縁者で、文書はすでに京都大学の松田清教授によって紹介されているが、松田説よりも長崎海軍伝習の講義録の写しは多く、蒸気機関の翻訳書の写しを除くすべてが講義録の写しである。
昨年度と本年度の調査により、安政元年(1854)に短期間行われたファビウスによる海軍伝習の講義録、安政2年から安政6年まで行われた第1次・第2次海軍伝習の造船、運用術、艦内規則の講義録、幕府の軍艦操練所の講義録を多く収集できたことは本研究の成果の一つである。なお、従来、翻訳書と見なされてきた書の中には、1847年2月のオランダ海軍の祝砲規則の翻訳書である『軍艦恭礼祝砲規則』のように海軍伝習の教科書として用いられたものがあること判明した。
また平成17年12月2日から12月25日まで佐賀県立美術館において開催された開館1周年記念佐賀城本丸歴史館企画展(「大艦・巨砲ヲ造ル-江戸時代の科学技術-」)では「江戸のモノづくり」総括班及び佐賀班と連携して「近代造船の曙」に関する展示品の選定、展示解説の執筆を行った。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 「大艦・巨砲ヲ造ル」-江戸時代の科学技術-2005

    • 総ページ数
      104
    • 出版者
      佐賀県立佐賀城本丸歴史館
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi