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写実から可動へ-自在置物の歴史およびその構造の復元的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16018230
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関独立行政法人国立博物館東京国立博物館

研究代表者

原田 一敏  独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 文化財部, 上席研究員 (20141989)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード自在 / 置物 / 可動 / 甲冑師 / 明珍
研究概要

自在置物は、動物や昆虫など、それらが本来的に持っている体を動かせる機能までも動かせるように作った置物である。本研究は、自在置物の歴史の探求と、それがいかにして動かすことができるかを理解するための復元にある。
歴史の研究については、昨年度、メトロポリタン美術館、フライングクレインアンティークス、オリエンテーションギャラリー、ボストン美術館、ヒギンス・アーマリー博物館など海外の作品を調査したが、17年度は日本国内の遺品調査に重点を置いた。石川県立美術館では蛇、佐賀県鍋島報公会では龍、清水三年坂美術館では鯉、鯱、蝉、かまきり、蝶、蜂、カミキリムシなど総計で15点調査をするとともに、写真撮影を行った。これらの調査により明珍性の甲冑師の作品については、作者によって得意とする分野があり、たとえば明珍宗長は手長海老やヤドカリ、明珍吉久は鯉を複数製作していることなどが確認できた。また京都の高瀬好山工房の歴代の作家の作品を知ることができた。
復元的研究については、16年度、明治時代以来自在置物を作っている工人の家に生まれた京都在住の冨木章(工人名は宗行)氏に伊勢海老の部品の制作を依頼するとともに、その制作過程を映像記録した。17年度はその完成品の制作を依頼し、完了した。これによって伊勢海老については、その制作法が明らかとなり、今後鍛金、彫金の専門家であれば、だれでもこの伊勢海老が作れることとなり、技術の伝承が可能となった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 自在と細密工芸2004

    • 著者名/発表者名
      原田 一敏
    • 雑誌名

      世紀の祭典万国博覧会の美術

      ページ: 80-81

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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