研究課題/領域番号 |
16019101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 大谷女子大学 |
研究代表者 |
広岡 公夫 大谷女子大学, 文学部, 教授 (30029467)
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研究分担者 |
中島 正志 大谷女子大学, 教育地域科学部, 教授 (70093440)
鳥居 雅之 大谷女子大学, 総合情報学部, 教授 (60108983)
吉原 新 大谷女子大学, 理学部, 助手 (50361944)
中村 浩道 (中村 浩) 大谷女子大学, 文学部, 教授 (10121873)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 考古地磁気 / 地磁気永年変化 / 東アジア / 焼土遺構 / 熱残留磁化 / 考古地球磁場分布 / 考古地磁気法による年代推定 / 地球磁場の地域差 / 偏角・伏角 / 中世古窯 / 地球磁場の時空分布 |
研究概要 |
我が国における考古地磁気学的研究は1950年代末に始まり、約半世紀の歴史がある。その間に蓄積された考古地磁気測定データは膨大な数にのぼるのが、それらの殆どが遺跡の発掘調査に伴って試料が採取され、測定結果はそれぞれの発掘調査報告書に掲載されているため、まとまったデータベースは存在しなかった。本研究ではそれら散在している考古地磁気データを中世のもの中心に出来る限り収集し、データベースの作成を試みた。しかし、日本各地の遺跡の時空分布には大きな偏りがあり、中世の遺跡がほとんどない地域も見られ、収集データの時代分布は、縄文時代から近世にまで亘ることになった。また、九州南部、四国、東北・北海道などデータが極端に少ない地方と、北陸・東海地方などデータの過半数を占める地方とに分かれた。 結果として、2,500を超えるデータを収集することが出来たが、上述のように、地域的な偏りと時代的な偏りを解消することは出来なかった。少しでもこれらの偏りを軽減するために、奄美地方喜界島の焼土遺構や、静岡県内の須恵器窯(衣原古窯、入野高岸1・2号窯)や中世古窯(篠原1・2・3号窯・すやん沢古窯)のサンプリングを行った。また、より確実な地磁気変動を明らかにするために、多くの測定データが得られている大府市内の山茶碗の古窯跡群(石亀戸1.2.3号窯、砂原古窯、深廻間A1・2号窯、B1・2・3号窯、C1・2号窯、瀬戸B1・2・3・4号窯、C1・2・3号窯、久分2・3・4・5号窯)でもサンプリングを行った。 さらに、東アジアの考古地球磁場分布を明らかにする基礎データを得るために、カンボジア王国の中世のクメール陶器窯について、昨年度と今年度の2度にわたる調査・試料採取旅行を行った。これらのデータによって、東アジアの中世の地球磁場分布の解明が期待される。
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