研究課題/領域番号 |
16021219
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森 秀樹 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70021433)
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研究分担者 |
廣瀬 善信 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (20293574)
久野 壽也 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00345779)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2004年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | paneth cell / BCAC / β-catenin / 前癌病変 / 大腸癌 |
研究概要 |
【実験1 マウス大腸前がん病変に関する基礎的研究】 azoxymethane(AOM)誘発マウス大腸発癌モデルを用いて特に前癌病変としてその重要性が認識されつつあるBCACのさらなる研究を行った。発がん物質に対して感受性の異なった2系統のマウスに対して従来型の前がん病変として認識されれてきたACFとBCACの発生率、腫瘍分布の差を検討し、バイオマーカーとしてのBCACの重要性を証明した。また、感受性の異なる2系統のマウスの大腸腫瘍にはいずれも高率にβ-カテニンの遺伝子変異が認められた。 【実験2 N-methyl-N-nitrosourea(NMU)誘発ラット胃発がんモデルにおける腫瘍のβ-カテニン変異に関する研究】 azoxymethane誘発ラット大腸腫瘍に高頻度に見られるβ-カテニン遺伝子変異をNMU誘発ラット胃腫瘍において検索した。27個の腸型胃癌に対しPCR-SSCP法でβ-カテニン遺伝子変異を検索したところ変異はまったく認められなかった。また27個の腫瘍のβ-カテニン免疫染色の結果、細胞質や核には同蛋白の蓄積は認められなかった。NMU誘発胃がんにはβ-カテニン遺伝子変異は関与していないものと考えられた。 【実験3 バネート細胞欠損マウスにおける大腸前がん病変の修飾実験】 パネート細胞を強制的に欠損させたトランスジェニックマウス(Tg)とワイルドマウス(Wild)を用いてAOM誘発早期大腸病変であるACFとBCACの検討を行った。TgとWildの間でACF、BCACの発生率に明らかな差は認められなかった。マウスではパネート細胞の大腸発癌への関与は乏しいと考えられた。
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