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大腸がん発症機構における脂質応答性核内レセプターの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16021228
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関日本大学

研究代表者

槇島 誠  日本大学, 医学部, 教授 (70346146)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2004年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
キーワード核内レセプター / 大腸がん / LXR / β-カテニン / オキシステロール / コレステロール
研究概要

欧米型食習慣による動物性脂肪摂取が発症に関与している大腸がんにおけるがん関連タンパク質と脂質化合物の受容体として脂質代謝を制御する核内レセプターとの相互作用を解析した。LEF/TCF4反応性ルシフェラーゼレポーターを用いてβ-カテニンの転写誘導活性に対するオキシステロール受容体LXRαの効果を検討した結果、LXRαはリガンド依存性にβ-カテニンの活性を抑制した。LXRβにも同様の活性を認めた。リガンド依存性活性化能を失ったLXRα-AF-2ドメイン欠損体にはβ-カテニンの活性抑制作用を認めなかったが、DNA結合様式が野生型と異なるLXRα-pgr変異体にはリガンド依存性β-カテニン活性抑制作用を認めた。LXRαはリガンド依存性に、β-カテニンによるサイクリンD1プロモーター活性化作用も抑制した。GAL4キメラタンパク質とVP16キメラタンパク質との相互作用を利用したmammalian two hybrid法にて、LXRαとβ-カテニンのC末端側との相互作用を認めた。β-カテニンとの相互作用が報告されているビタミンD受容体は、β-カテニンのC末端側への作用は認めなかった。また、LXRαはβ-カテニンとTCF4との相互作用に影響を与えなかった。実験結果は、オキシステロール受容体LXRαがリガンド依存性に、β-カテニンのC末端側と直接的または間接的に相互作用をしていることを示している。LXRは、コレステロール代謝のみならず炎症反応や自然免疫応答とも関連していることが最近報告されたが、本研究により細胞の増殖シグナルとも関与することが示唆された。脂質代謝と大腸がんの発症との関連性についてさらに解析を進めたい。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Selective activation of vitamin D receptor by lithocholic acid acetate, a bile acid derivative2005

    • 著者名/発表者名
      Ryutaro Adachi
    • 雑誌名

      Journal of Lipid Research 46・1

      ページ: 46-57

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Regulation of cholesterol and bile acid metabolism by nuclear receptors

    • 著者名/発表者名
      Makoto Makishima
    • 雑誌名

      Journal of Pharmacological Sciences (In press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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