研究課題/領域番号 |
16021255
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
高橋 考太 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (40303804)
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研究分担者 |
齋藤 成昭 久留米大学, 助手 (30352123)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2004年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 中心体 / セントロメア / 紡錘体 / チェックポイント / 分裂期 |
研究概要 |
セントロメア、スピンドル微小管、セントロソームの三者は、協調的相互作用を繰り返し、M期染色体を子孫細胞に伝達する。細胞はスピンドルチェックポイント機構とパッセンジャー蛋白質群により、これら相互作用を監視あるいは制御しており、それらの破綻はしばしば細胞の癌化を誘導する。本研究は、ヒトセントロメア蛋白質CENP-I、CENP-Hと、新規ヒトセントロソーム蛋白質Molの機能解析を、スピンドルチェックポイント機構およびパッセンジャー蛋白質との相互作用を探ることにより推進することを目的としている。CENP-HとMolは、我々が同定しこれまでに解析の蓄積がある分裂酵母Mix1/Sim4のそれぞれセントロメアおよびセントロソーム局在ヒトホモログである。Mix1の結合パートナーMis6のヒトホモログCENP-Iは、Mad2チェックポイント蛋白質の適切な局在制御に必須であった。今回、Molの機能解析をMolの細胞内局在確認とRNAiによるノックダウン解析により推進した。RT-PCR法により、HeLa細胞でMolが発現していることを確認した。GFP-Histone H2B発現およびTubulin-YFP発現HeLa細胞株に対し、RNAiによるMolノックダウンをおこない、ライブ観察を行った。ほとんどの細胞が分裂期もしくは細胞質分裂直後にアポトーシス様の細胞死を迎えた。スピンドルチェックポイントによる細胞遅延が見られそのまま細胞死に至るものが3割程度、染色体分配自体は比較的正常に進行するが、細胞質分裂後に娘細胞が完全には分離せず死滅するものが7割程度みられた。多くの細胞で微小管構造の異常が観察され、分裂期に多極を形成するものやスピンドル微小管のセントロソーム近傍でのバンドリングが崩れているものなどがみられた。
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