研究課題/領域番号 |
16022232
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鈴木 宏治 三重大学, 医学部, 教授 (70077808)
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研究分担者 |
林 辰弥 三重大学, 医学部, 講師 (00242959)
鎌田 春彦 国立薬品食品衛生研究所, 主任研究官 (00324509)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2004年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | プロテインCインヒビター / セリンプロテアーゼインヒビター / 癌細胞の増殖阻害 / 癌細胞の浸潤・転移阻害 / 血管新生阻害 / 腎癌細胞 / 乳癌細胞 |
研究概要 |
プロテインCインヒビター(PCI)は、肝臓、腎臓、精巣などで産生される多機能セリンプロテアーゼインヒビター(セルピン)である。PCIは、血中では血液凝固制御系プロテアーゼの活性化プロテインC(APC)を阻害して血液凝固反応を調節し、また、腎臓等の組織ではプラスミノゲンアクチベータ(uPA)の阻害因子として機能し、組織の機能を調節すると考えられる。また、生殖系臓器では受精の制御調節に関わると推定されている。一方、我々はこれまでの研究で、腎癌患者の癌部組織や株化腎癌細胞.(いずれも近位尿細管上皮由来)ではPCI蛋白及びmRNAの発現が著しく低下しており、また、PCIが種々の癌細胞のin vitroでの基底膜への浸潤とともに、in vivoでの増殖と転移を強く阻害することを報告してきた。本研究では、PCIの癌細胞の浸潤・転移阻害機構を解明するため、プロテアーゼ分解型PCIのN末端側断片(N-PCI)と反応部位SerのAlaへの改変型PCI(S→A/PCI)の組換え蛋白、及びこれらの蛋白を発現する乳癌細胞を作製して解析した。その結果、PCIのin vitroでの癌細胞の浸潤阻害活性はPCIのプロテアーゼ阻害活性に依存することが判明した。しかし、in vivoでの癌細胞の増殖及び転移阻害活性はプロテアーゼ阻害活性はN-PCIとS→A/PCIともにみられたことから、PCIのin vivoでの癌細胞の増殖・転移阻害活性の発現にはPCIのプロテアーゼ阻害活性は関与せず、N末端側領域が重要であることが明らかになった。さらに、PCIによるin vivoでの癌細胞の増殖・転移阻害活性の発現にはPCIによる血管新生阻害活性が関与する可能性が示唆された。
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