研究課題/領域番号 |
16022233
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米原 伸 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00124503)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2004年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 遺伝子 / 癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 |
研究概要 |
(1)成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスであるHTLV-1のオンコプロテインTaxはウイルス感染の比較的初期における感染T細胞の増殖および生存維持に機能し、Fasを介するアポトーシス誘導シグナルを強力に阻害する。そこで、Taxを発現するHTLV-1 (Human T Cell Leukemia Virus type I)感染T細胞株がFas抵抗性を獲得する分子メカニズムを解析した結果、cellular FLIP (c-FLIP : FADD-like ICE protease inhibitor)の発現誘導がその抵抗性付与に必要十分であることを明らかにした。 (2)TGF-βが胃上皮細胞にアポトーシスを誘導し、胃上皮細胞のがん化抑制に重要な役割を担っていると想定されるので、TGF-βが胃上皮由来細胞株に誘導するアポトーシスの分子機構解明をヒト胃上皮由来細胞株SNU-16を用いて解析した。SNU16細胞はTGF-β誘導アポトーシスに高感受性であるが、この細胞死がcaspase-8の活性化を抑制しても阻害されないが、caspase-9の活性化を阻害すると抑制される結果を得た。そして、TGF-β誘導アポトーシスがTGF-βレセプター→Smad→Bim(アポトーシスを誘導できるBH3-onlyタンパク質)の発現誘導と活性化(ミトコンドリアへの移行)誘導→caspase-9の活性化を介して実行されることを明かにした。
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