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肝がんで見出されたがん遺伝子ガンキリンを標的とする治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16023231
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

藤田 潤  京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2004年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
キーワード肝がん / ガンキリン / RNAi / Mdm2 / Rb
研究概要

我々が肝細胞がんで見出したがん遺伝子ガンキリンは、肝がん組織で常に発現が亢進しており、Rb及びp53の分解を促進することから、肝がん治療の良い標的蛋白と考えられる。本研究では、ガンキリン抑制によるがん治療の可能性を検討した。1.ガンキリンに対するRNAiを産生するプラズミドベクターの導入・発現で、がん細胞株の増殖が抑制されアポトーシスが認められた。しかし、抑制効果が殆ど認められないがん細胞株もあった。これは二本鎖RNAiを用いてガンキリン発現を抑制した場合も同様であった。テトラサイクリン誘導性に、ガンキリンに対するRNAiを産生するレトロウイルスにより、in vitro及びin vivoで抗腫瘍効果を認めた。また、治療実験モデルを得るために、ガンキリンを肝細胞で過剰発現させたトランスジェニックマウスを作成したところ、1年以上の経過で肝に腫瘍の発生をみた。さらに短期間で発生するように改良中である。2.ガンキリンの血清濃度測定が、肝がん患者の診断やフォローアップに使えないかどうか、まずELISA系の確立を試みた。まず抗ガンキリンモノクローナル抗体を10クローン樹立した。3.p53及びMdm2が欠失している細胞等の利用により、ガンキリンのp53に対する分解促進作用が、Mdm2を介していることが明らかとなった(投稿中)。4.Mdm2と結合した状態でのガンキリンの構造解析を行うため、Mdm2の全長や一部を発現するコンストラクトを作成した。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] The crystal structure of gankyrin, an oncoprotein found in complexes with CDK4,a 19S proteasomal ATPase regulator and the tumor suppressors Rb and p532004

    • 著者名/発表者名
      Krzywa, S.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 279

      ページ: 1546-1552

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Apg-2 has a chaperone-like activity similar to Hsp110 and is over expressed in hepatocellular carcinomas.2004

    • 著者名/発表者名
      Gotoh, K
    • 雑誌名

      FEBS Lett. 560

      ページ: 19-24

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] A cleaved form of MAGE-A4 binds to Miz-1 and induces apoptosis in human cells.2004

    • 著者名/発表者名
      Sakurai, T.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 279

      ページ: 15505-15514

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Increased expression of calcium-binding protein S100 in human uterine smooth muscle tumors.2004

    • 著者名/発表者名
      Kanamori, T.
    • 雑誌名

      Mol.Hum.Reprod. 10

      ページ: 735-742

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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