研究課題/領域番号 |
16023236
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 義正 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (90280700)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2004年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | γδ型T細胞 / 細胞傷害性 / 窒素含有型ビスホスホン酸 / CD6 / モノクローナル抗体 / 特異性 / CD166 / 膀胱がん |
研究概要 |
まず、γδ型T細胞の示す腫瘍細胞傷害性に関与する特異的分子の同定とその生理的役割について検討を行った。膀胱がん由来のEJ-1および肺がん由来のLK-2をマウスおよびラットに免疫し、それら2種の細胞、および、他の感受性の増加を示すヒト腫瘍細胞株のほとんどに特異性を示すモノクローナル抗体を8種樹立した。そのうち、免疫沈降可能な抗体と、ウェスタンブロッティング可能な抗体を利用して、その分子がCD166であることを明らかにした。また、CD166分子の受容体であるCD6分子の発現を検討した結果、γδ型T細胞においては恒常的にその発現がみとめられ、CD6/CD166の相互作用がシグナル伝達に関わっていることが示唆された。そこで、エリスロリューケミアの一種であるK562にCD166を発現させ、窒素含有型ビスホスホン酸パルスによるγδ型T細胞に対する感受性変化におけるCD166の影響について詳細な検討を行った。その結果、CD166の強制発現により、窒素含有型ビスホスホン酸パルス後のγδ型T細胞に対する感受性増加が著名となった。この結果により、CD6/CD166の相互作用がγδ型T細胞の腫瘍細胞障害性を正に制御している可能性が示唆された。さらに、反対に、CD166を発現しているLK-2に、CD166のRNA干渉用ベクターを導入し、CD166のタンパク質レベルでの発現を低下させた場合において、窒素含有型ビスホスホン酸パルス後のγδ型T細胞に対する感受性の変化を検討したところ、明らかな感受性増強効果の減少がみとめられた。この結果も、CD6/CD166の相互作用がγδ型T細胞の腫瘍細胞障害性を正に制御している可能性を支持している。以上より、γδ型T細胞の示す抗腫瘍作用において、CD6/CD166分子が正の副刺激シグナル伝達分子として作用していることが明らかになった。
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