研究課題/領域番号 |
16023260
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小野嵜 菊夫 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20101313)
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研究分担者 |
林 秀敏 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (80198853)
千葉 拓 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (10094385)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | サイトカイン / TNFα / シアル酸 / 癌 / ネオグライコプロテイン |
研究概要 |
ヒトリコンビナンントTNFαに炭素鎖9のアームを持つシアル酸をアシルアジド法により結合させた新規TNFαを作成し、その生物活性についてin vivoにおける活性を中心に詳細に検討した。 1.TNFα1分子に糖鎖が1分子結合したL NeuAc-TNFαと1.5分子結合したH NeuAc-TNFαが作成できた。 2.L929細胞に対する致死活性,U937細胞に対する増殖抑制活性、ヒト線維芽細胞TIG-1に対する増殖促進活性は、L NeuAc-TNFαで約1/3に、H NeuAc-TNFαでは約1/10に低下していた。A375細胞に対するアポトーシス誘導活性も低下していた。 3.HepG2におけるNF-κBの活性化、TIG-1細胞からのIL-6の誘導活性も同程度低下した。 4.マウスにMethA細胞を移植し抗癌活性を調べた結果、元のTNFαに比べL NeuAc-TNFαの抗癌活性は増強された。 5.TNFα投与群では出血性壊死が認められたが、L NeuAc-TNFαでは全く認められなかった。 6.マウスに対する急性毒性活性は、元のTNFαに比べL NeuAc-TNFαの活性は低下した。 7.L NeuAc-TNFをマウスに投与した時に誘導される血中のIL-6誘導活性、血中グルコース濃度低下活性、NO誘導活性は、それぞれ、元のTNFαの約1/2に低下,変わらず、約1/5に低下した。
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