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多機能型膜融合性リポソーム-リポプレックス複合体:微粒子化による高活性化

研究課題

研究課題/領域番号 16023261
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪府立大学

研究代表者

河野 健司  大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (90215187)

研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード遺伝子治療 / ベクター / リポソーム / ナノバイオ / ナノ医薬 / ドラッグデリバリーシステム / リポプレックス / 遺伝子導入
研究概要

これまでの研究において、酸性で膜融合性となるサクシニル化ポリグリシドール(SucPG)修飾リポソームとリポプレックスとの複合体(SucPG複合体)にトランスフェリンを表面に結合させると、標的細胞に特異的に結合し、エンドソームと融合することによって遺伝子を細胞内に導入し、効果的な遺伝子発現に導くことを示した。本研究では、SucPG複合体を用い、その粒径の制御技術の確立とその微小化によって、この多機能型ベクターの遺伝子導入の高効率化を試みた。SucPG複合体をリン酸緩衝生理食塩水中および5%グルコース水溶液中で作製し、その粒径を動的光散乱で測定したところ、前者が700nm程度、後者が200〜300nmであった。これらのSucPG複合体によるHeLa細胞へのルシフェラーゼ遺伝子の導入を行ったところ、大きな粒径のSucPG複合体に比べて、小さな粒径をもつ複合体は約6倍高い遺伝子発現を引き起こすことがわかった。また、同様にHeLa細胞へのEGFP遺伝子の導入を試みたところ、微粒子型SucPG複合体は、10%の血清存在下において90%以上の細胞にEGFP遺伝子の発現を誘導できることがわかった。細胞によるSucPG複合体の取り込み量に及ぼす粒径の影響について検討した。その結果、大きな粒径のSucPG複合体に比べて微粒子化SucPG複合体は、5倍多量に取り込まれることがわかったことから、SucPG複合体は、トランスフェリンレセプターを介して細胞に取り込まれることが確認された。これらの結果から、微粒子化によるSucPG複合体の高活性化は、エンドサイトーシスを介した細胞取り込み量の増大によって、その遺伝子導入効率が高まったものと考えられた。SucPG複合体が、遺伝子の高発現を誘導する条件においても、細胞生存率は80%以上であり、微粒子型SucPG複合体の細胞毒性は、かなり低いことがわかった。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Transfection activity of polyamidoamine dendrimers having hydrophobic amino acid residues in the periphery2005

    • 著者名/発表者名
      K.Kono, H.Akiyama, T.Takahashi, T.Takagishi, A.Harada
    • 雑誌名

      Bioconjugate Chemistry 16

      ページ: 208-214

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Synthesis of biocompatible dendrimers with a peripheral network formed by linking of polymerizable groups2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Haba, A.Harada, T.Takagishi, K.Kono
    • 雑誌名

      Polymer 46

      ページ: 1813-1820

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Rendering poly(amidoamine) or poly(propylenimine) dendrimers temperature sensitive2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Haba, A.Harada, T.Takagishi, K.Kono
    • 雑誌名

      J.Am.Chem.Soc. 126

      ページ: 12760-12761

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Temperature-sensitization of liposomes by use of N-isopropylacrylamide copolymers with varying transition endotherms2004

    • 著者名/発表者名
      K.Yoshino, A.Kadowaki, T.Takagishi, K.Kono
    • 雑誌名

      Bioconjugate Chemistry 15

      ページ: 1102-1109

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Temperature-sensitive liposomes2004

    • 著者名/発表者名
      K.Kono, T.Takagishi
    • 雑誌名

      Methods in Enzymology 387

      ページ: 73-82

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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