• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヘリコバクターピロリのガンマグルタミルトランスペプチダーゼ産生と胃癌との開連性

研究課題

研究課題/領域番号 16024223
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

柴山 恵吾  国立感染症研究所, 細菌第二部, 主任研究官 (50283437)

研究分担者 鈴木 里和  国立感染症研究所, 細菌第二部, 研究員 (30373400)
研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードヘリコバクターピロリ / 胃癌 / ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ / 症例対照研究
研究概要

H.pyloriのGGT産生性およびその生化学的活性と胃癌との関連性を明らかにするため、症例対照研究を行った。症例は浜松医科大学病院において上部消化管内視鏡検査を実施され胃癌と診断された患者、対照は同じく浜松医科大学病院において上部消化管内視鏡検査の結果、正常もしくはH.pyloriとの関連性が示唆されていない疾患と診断された患者とした。なお、この研究をはじめるにあたっては、研究計画を国立感染症研究所および浜松医科大学の倫理委員会の審査に付し、許可を得たうえで実施した。
これまでに胃癌患者6名、対照患者6名よりH.pyloriを分離した。また、GGTの発現量の測定時にスタンダードとして用いるGGTを、大腸菌を用いて作成した。分離されたH.pylori株のGGTの発現量をWestern blottingにより定量したところ、株により発現量にばらつきがあり、菌体総蛋白1mgあたり2.33-5.69μgのGGT蛋白を発現していることが分かった。症例由来の株と対照由来の株の間では、有意差ははっきりしなかったが、症例由来の株の方が発現量が低い傾向があった。英国で分離された胃炎患者由来のH.pylori26695株のGGTの発現量は、菌体総蛋白1mgあたり13.00μgと、明らかに今回我々が収集した株よりも多かった。このことより、GGT産生量の少ないH.pylori株による感染は胃癌発症のリスクが高く、また日本のH.pylori株はGGTの産生量が少なく、そのことが日本において胃癌の罹患率が高いということに関連している可能性が考えられた。今後、引き続き症例と対照の数を増やし、また外国の株を収集し、GGTの発現量を測定し、そして酵素活性についても解析して、GGTの発現量と胃癌との関連性を解析していく予定である。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Helicobacter pyloriにおけるアモキシシリン耐性について2005

    • 著者名/発表者名
      柴山恵吾, 荒川宜親
    • 雑誌名

      日本ヘリコバクター学会雑誌 (in press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] H.pylori感染胃上皮細胞におけるアポトーシス2005

    • 著者名/発表者名
      柴山恵吾, 荒川宜親
    • 雑誌名

      日本臨床 (in press)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Growth Competition of Macrolide-Resistant and -Susceptible Helicobacter pylori Strains2004

    • 著者名/発表者名
      Kanai K., Shibayama K., Suzuki S., et al.
    • 雑誌名

      Microbiol.Immunol. 48(2)

      ページ: 977-980

    • NAID

      10014092387

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] helicobacter pylori感染と細胞内シグナル伝達2004

    • 著者名/発表者名
      柴山恵吾, 荒川宜親
    • 雑誌名

      日本細菌学会誌 59(2)

      ページ: 415-424

    • NAID

      10013055383

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi