研究課題/領域番号 |
16026212
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 すみ子 (渡邉 すみ子) 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (60240735)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 水晶体 / 網膜発生 / 分化 / 増殖 / シグナル伝達 / 転写因子 / ゼブラフィッシュ / shh / 網膜 / Wnt / モルフォリーノ / プロモーター |
研究概要 |
本年度計画されていたモルフォリーノオリゴによるノックダウンによるゼブラフィッシュの水晶体、網膜発生過程にかかわる遺伝子の検討により以下の遺伝子についてこの過程への関与が明らかになった。foxl1:ノックダウンにより、網膜の発生が著しく,阻害され、水晶体も異常な形態を示した。分子メカニズムの検討によりfoxl1がshhの抑制作用を持つことが明らかになり、foxl1のノックダウンによりshhのシグナルが過剰に入ることにより神経系の発生が以上になることが示唆された。Rab11-FIP4:ノックダウンにより、網膜の分化、増殖の両者に影響することにより発生に異常が観察された。この分子によるフェノタイプはshhシグナル下流のPKAで影響をうけることからRab11-FIP4はshhシグナルを正に制御していることが示唆された。この分子についてはさらにマウスでも研究を続け、同様に網膜の発生にかかわっていることが明らかになった。また本年度はTNFレセプターシグナルの関与についてより詳細な解析を行うことを計画した。TNFシグナル下流分子の優勢劣勢変異体の発現により水晶体の核消失が起こらなかった事からこの過程のシグナルメカニズムが明らかになってきた。また一方TNFレセプターシグナルの標的転写因子であるNF-kBの結合配列の下流にEGFPを発現させるコンストラクトを作製し、これをゼブラフィッシュの胚にインジェクションし、その発現パターンからTNFシグナルが正常発生過程でどのように発現するのかを検討している。これらの知見を総合しTNFレセプターシグナルの水晶体、網膜発生過程での役割の概要解明に糸口をつけた。
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