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形態形成カスケードと細胞周期制御系を統合するシステムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16026251
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関株式会社三菱化学生命科学研究所

研究代表者

竹内 隆  株式会社三菱化学生命科学研究所, 研究部門, 主任研究員 (70197268)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード発生・分化 / 細胞周期 / シグナル伝達 / 転写制御 / 心筋細胞 / 形態形成 / 細胞増殖 / 分子遺伝学
研究概要

1.jmj遺伝子の発現制御機構
昨年度、絞り込んだ心筋細胞の増殖抑制期特異的な発現を制御するjmj遺伝子のゲノム領域の妥当性をさらに確認するため、jmj遺伝子自身の予想される基本転写領域(プロモーター)を用いて発現を検討した。この結果、これまでの外来プロモーターに比べ高効率で心臓特異性を再現でき、これまでの見出した発現制御領域が求めるものであることが確認できた。
2.jmj-サイクリンD1カスケードと増殖・分化相互作用
jmj変異体胚およびサイクリンD1発現トランスジェニックマウス胚心筋細胞に認められた上位転写調節蛋白質の発現低下を定量的に確認した。このため、組織切片上の心筋細胞に対する蛍光強度を測定し、GATA4, MEF2の発現が心筋の分化マーカーとともに顕著に低下することを突き止めた。この結果は、jmjがサイクリンD1の転写を抑制することにより、転写調節蛋白質の発現を維持し、分化状態を保つことを示唆する。同時に心筋細胞における増殖と分化のバランスの決定機構の一端を示すものである。一方、サイクリンD1発現が増殖亢進および分化状態破綻させることができる発生時期をサイクリンD1誘導トランスジェニックマウスを用いて検討したところ、胎生12-14日付近でこの能力がなくなることを発見した。すなわち、この時期までは心筋細胞は増殖・分化において柔軟な細胞であるが、これ以降、この柔軟性は失われる。現在、この柔軟性を決定する機序を探索中である。
3.神経系細胞の増殖・分化におけるjmj-サイクリンD1カスケードの機能
jmj変異体胚が示す延髄マントル層における神経前駆細胞の分裂異常に対し、サイクリンD1が下流遺伝子として機能しているか否かを解析した。その結果、サイクリンD1が本来発現のない延髄マントル層にて発現すること、jmj-サイクリンD1の2重変異体胚で分裂異常が消失することが示され、jmjがサイクリンD1を通じて神経細胞の前駆体の細胞分裂時期または位置を決定していることが示された。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 心筋細胞の増殖制御機構2006

    • 著者名/発表者名
      竹内 隆
    • 雑誌名

      分子心血管病 7

      ページ: 154-162

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] サイクリンDの機能と発現調節機構2005

    • 著者名/発表者名
      竹内 隆
    • 雑誌名

      実験医学 23

      ページ: 1301-1307

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] キーワードで理解する細胞周期イラストマップ2005

    • 著者名/発表者名
      竹内 隆
    • 出版者
      羊土社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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