研究課題/領域番号 |
16027204
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田村 宏治 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (70261550)
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研究分担者 |
井出 宏之 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (70022704)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 四肢 / 発生 / 形態形成 / 遺伝子発現 / 鰭 / 器官形成 / パターン形成 / 多様性 / 進化 / 脊椎動物 / Tbx遺伝子 / 魚類 |
研究概要 |
四肢位置の決定は胚発生の極初期にすでに行われている可能性を見出した。側板中胚葉は単層組織が二層に分離することによって発生するが、四肢位置の決定はこの分離以前にすでに行われている。この内容を論文としてまとめた(Yonei-Tamura et al., 2005)。このときの四肢位置決定は側板中胚葉内で独立に行われるのではなく、中軸中胚葉組織とくに体節からの位置特異的な誘導が大きな役割を持つ可能性を示し、この内容も論文としてまとめた(Saito et al., 2006)。これらのことと、脊椎動物全般に体側部には四肢を誘導に対するCompetenceが存在することと考え合わせると、四肢位置は一定のCompetent領域の中に体節によって定められる一定の幅に決められる可能性が高く、四肢位置の違いは誘導される幅のずれに依存している可能性が考えられる。これら全体の内容を現在、論文としてまとめ投稿準備中である。 一方、硬骨魚類胚背中正中上に形成される、非対鰭の発生過程を詳細に調べた。これによると、硬骨魚類胚の背中正中にも鰭形成に対するCompetent regionが存在し、その一部にDlx4遺伝子発現を含む一定のカスケードが誘導されることによって、背中鰭ヒダの形成位置が決定されると考えられた。さらにその形成位置に対してFGFが作用することによって実際の鰭ヒダの肥厚が起こることが、FGFシグナリングの阻害実験および添加実験によって明らかとなった。同様のことが、鰭形成時だけでなく四肢形成時にも見られるかどうか検討中である。
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