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肝臓発生過程における血管を起点とした胆管形成シグナリングと新規制御遺伝子群の探索

研究課題

研究課題/領域番号 16027221
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関静岡大学

研究代表者

塩尻 信義  静岡大学, 理学部, 教授 (70162568)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード胆管 / C / EBPα / 肝芽細胞 / マウス / HNF6 / HNF1β
研究概要

肝臓の内胚葉上皮は、成熟肝細胞と、門脈に沿って樹枝状に走る胆管を構成する上皮細胞である。これらは両方とも胎児期に、肝芽細胞から分化する。本研究では、門脈域に限局した胆管形成機構を明らかにするため、成熟肝細胞への分化が抑制されると同時に、偽腺管構造が肝臓内に多数形成されるC/EBPα遺伝子欠失マウスを用い、門脈を起点とした胆管形成シグナルと新規制御因子を解析する。C/EBPαは肝特異遺伝子の転写に関わる転写因子で、胆管上皮細胞の分化過程では発現が抑制される。本年度は、肝臓内の血管系(門脈、肝静脈、類洞、肝動脈)の発生分化をギャップ結合タンパク質であるコネキシン37、40の発現に注目して免疫組織化学的に解析した。その結果、コネキシン37と40は肝臓原基形成直後のE10.5-11.5から、門脈内皮と肝動脈内皮で特異的に発現することを見い出した。これは、門脈ならびに肝動脈内皮の分化が肝臓発生のごく初期より既におこっていることを示唆している。門脈内皮や肝動脈内皮における遺伝子発現の違いが、門脈域に限局した胆管形成につながる可能性が高い。またC/EBPα遺伝子欠失マウス肝臓において形態的に胆管といえる管が門脈域に本当に形成されているかさらに詳細に調べた。その結果、正常な管の形態をとる胆管はあまり観察されなかった(Development、改訂中)。そして門脈域に分化した胆管上皮細胞は、肝実質部にある、本来肝細胞になる運命であった肝細胞様細胞(偽腺管構造をつくる)と多くの場合つながり、分離した管を作ることはなかった。この結果から、ヌル型の場合、肝細胞様細胞の成熟化がおこらないことで、門脈域胆管上皮細胞は肝実質部から分離できず、管という形態を取れないのではないかと考えた。つまり肝細胞の成熟化と肝内胆管形成とは密接にカップルしている可能性が高い。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Preferential expression of connexin37 and connexin40 in the endothelium of the portal veins during mouse liver development.2006

    • 著者名/発表者名
      N.Shiojiri et al.
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research (印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Immunolocalization of extracellular matrix components and integrins during mouse liver development2004

    • 著者名/発表者名
      N.Shiojiri, Y.Sugiyama
    • 雑誌名

      Hepatology 40

      ページ: 346-355

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Suppression of C/EBPα expression in biliary epithelial cells during mouse liver development2004

    • 著者名/発表者名
      N.Shojiri et al.
    • 雑誌名

      J.Hepatol. 41

      ページ: 790-798

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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