• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

全細胞トレーシングによるマウス胚の軸形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16027224
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

藤森 俊彦  京都大学, 医学研究科, 助手 (80301274)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード発生 / イメージング / タイムラプス / 胚盤胞 / マウス / 初期胚 / 軸形成
研究概要

本研究では、3Dタイムラプス顕微鏡を用い、マウス胚を培養して全ての細胞の振る舞いに関する連続的な情報を収得し、時間軸を自由に行き来して解析することにより、まだ解明されていないマウス初期胚の中で軸を決めるのに関わる最初のイベントを抽出、解明することを目的とした。本年度は、胚盤胞に至るまでの時期に関して詳細な解析を進めた。胚盤胞には、Trophectoderm(TE細胞)と内部細胞塊(ICM)の細胞の2種類の細胞がみられる。また、胚盤胞の中でICMは偏って存在しており、ICMの存在する極とその反対極を結ぶEmbryonic-Abembryonic軸(E-Ab軸)を見いだすことができる。このE-Ab軸は将来の体軸とどのような関係にあるかは依然不明である。どのようなメカニズムによって胚盤胞の軸が決められるか明らかにすることを本年度の目標とした。
核をGFPで標識したマウス胚を胚盤胞の時期まで培養し、タイムラプス撮影を行った。得られた像を3次元再構築し、胚ごとに時間的に連続なムービー画像を作製した。核の位置をトレースした画像情報から、細胞の分裂の様式、細胞系譜を比較的容易に読み出す系が開発できた。胚盤胞までの時期について66胚について細胞系譜解析を行った。分裂のパターンや、細胞の配置などについて胚ごとに比較を行ったところ、明確な法則性はみられず、細胞がおかれた位置に従って比較的自由にその運命が決められることが示唆された。マウス胚における胚盤胞の形成では、受精卵の細胞質内に存在する偏りが細胞の分化様式や、胚の軸の形成に関わるのではなく、胚を取り巻く環境として歪んだ形の透明帯が重要であり、その歪んだ形に沿うように細胞の配置や胚軸の形成が行われると考えられる。つまり、胚の細胞質に存在する因子ではなく、透明帯が「プレパターン」を規定しているととらえることができる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Impaired regulation of gonadotropins leads to the atrophy of the female reproductive system in klotho-deficient mice.2006

    • 著者名/発表者名
      Toyama, R
    • 雑誌名

      Endocrinology 147(1)

      ページ: 120-129

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Impaired negative feedback suppression of bile acid synthesis in mice lacking betaKlotho2005

    • 著者名/発表者名
      Ito, S
    • 雑誌名

      J Clin Invest 115(8)

      ページ: 2202-2208

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Deletion of the PDGFR-beta gene affects key fibroblast functions important for wound healing.2005

    • 著者名/発表者名
      Gao Z
    • 雑誌名

      J Biol Chem. 280(10)

      ページ: 9375-9389

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Sinoatrial Node Dysfunction and Early Unexpected Death of Mice With a Defect of klotho Gene Expression2004

    • 著者名/発表者名
      Toshihiko Fujimori
    • 雑誌名

      Circulation 109

      ページ: 1776-1782

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi