研究課題/領域番号 |
16027229
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
蒲池 雄介 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助教授 (90263334)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | エンハンサートラップ / ゼブラフィッシュ / GAL4 / 遺伝子トラップ |
研究概要 |
眼は、複雑な組織間相互作用を通して形成され、その背後には多くの未知の遺伝子の働きがあると考えられる。ゼブラフィッシュは、胚発生の過程でレポーター遺伝子の発現が観察しやすいなど、挿入突然変異法が適用しやすい条件を備えている。本研究は、(1)ゼブラフィッシュにおいて、Sleeping Beauty(SB)トランスポゾンとGAL4/UASシステムを利用した挿入突然変異法(エンハンサートラップ法等)を確立、(2)眼形成過程で機能する遺伝子あるいはエンハンサーをトラップしたと予想される系統を多数見いだし、眼形成の発生システム過程で働く遺伝子の隠された役割を探り出すことを目的に実施した。 まず、GAL4結合部位が種々の蛍光タンパク質遺伝子の上流に配置されたUASレポーター遺伝子を持つトランスジェニックフィッシュ系統を確立した。次に、ゼブラフィッシュ胚での使用に適したGAL4活性化因子を見出すため、様々な転写活性化ドメインを持つGAL4活性化因子を作製した。エンハンサートラップのコンストラクトは、SBトランスポゾンのinverted repeat(IR)の間にプロモーターおよびGAL4活性化因子の配列を挿入して作製した。エンハンサートラップ用のDNAを、SBトランスポーゼースmRNAとともに1細胞期の受精卵に顕微注入し、成魚になるまで飼育したところ、トランスポゾンをF1胚に伝えるファウンダーが、20〜40%の効率で得られた。これらのF0魚を、UASレポーターフィッシュと掛け合わせたところ、特異的な蛍光タンパク質の発現を示すF1胚が、約50%のファウンダーから得られた。以上の結果より、GAL4活性化因子とプロモーターの組み合わせを最適化することで、GAL4/UASシステムを利用したエンハンサートラップがゼブラフィッシュで実現可能であることが分かった。
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