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自然な大統一理論の構築とその予言

研究課題

研究課題/領域番号 16028212
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関名古屋大学

研究代表者

前川 展祐  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40273429)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード超対称性 / 大統一理論 / 異常U(1) / 強いCP問題 / little hierarchy problem / lepton flavor violation / horizontal symmetry / Super B factory / ニュートリノ / FCNC / SUSYフレーバー問題 / ホリゾンタル対称性
研究概要

この一年で主に3つの事柄について、大きな進展があった。
一つ目は、強いCP問題が、異常U(1)対称性がある多くの理論で自然に解き得る、ということがわかったこと。もちろん、相互作用に対する仮定が必要であるが、この標準理論にも存在する問題を我々のシナリオの中で、新しい場を導入することなしに解きうる、というごとがわかった意義は大きいと考える。
二つ目は、超対称性理論に固有の問題であるlittle hierarchy problemのひとつの自然な解を見つけることができたこと。LEP実験からのヒッグズの質量に対する制限を超対称性理論のヒッグズの質量に対する制限に無批判に置き換えると、パラメーター間で大きな相殺が必要になり、不自然な理論になる、という問題を、LEP実験の結果を超対称性理論の性質まで加味して吟味することで特に大きな相殺が必要にならないパラメータ領域が存在することを示しました。多くの人々がこの問題を解くために、新しい場や相互作用を導入するなど大げさな道具立てを必要としているのに比べて、この解は、新しい道具立てを一切必要としないので、おそらく自然はそのようになっているのではないか、と考えている。
三つ目は、E6大統一理論とホリゾンタル対称性を導入して超対称性フレーバー問題を自然に解く、という研究代表者が以前に提案した模型の低エネルギーでの予言を提示した仕事である。二つ目の仕事にあるように大きな相殺が必要でないようなパラメータ領域では、μ→eγやτ→μγなどのlepton flavor violationの実験で、現在のバウンドは、大丈夫であるが、将来の実験(MEG実験やSuperB実験)で見えるような領域に予言されることがわかった。このことは、もし、将来、lepton flavor violationが見えれば、この模型に対する間接的な証拠になりうる、という意味で面白いと思う。
以上の研究は、近いうちに公表する予定である。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Horizontal symmetry in Higgs sector of GUT with U(1)_A Symmetry2004

    • 著者名/発表者名
      前川展祐, 山田敏史
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics 0407

      ページ: 9-9

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] E_6 unification, Large Neutrino Mixings and SUSY Flavor Problem

    • 著者名/発表者名
      前川展祐
    • 雑誌名

      Progress of Theoretical Physics (掲載予定)

    • NAID

      110001196222

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 大統一理論と超対称性

    • 著者名/発表者名
      前川展祐
    • 雑誌名

      数理科学 (掲載予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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