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アルコールにより再生するキラル金属アルコキシド触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16033214
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関千葉大学

研究代表者

柳澤 章  千葉大学, 理学部, 教授 (60183117)

研究分担者 荒井 孝義  千葉大学, 理学部, 助教授 (80272483)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードキラル金属アルコキシド / アルコール / アルケニルエステル / アルデヒド / β-ヒドロキシケトン / アルドール反応 / イミン / マンニッヒ型反応 / エノールエステル
研究概要

本研究はアルケニルトリクロロアセテートを基質とするアルドール反応および関連反応において、反応後、系中に添加したメタノールにより再生するキラル金属アルコキシド触媒及びその等価体の開発を目指している。昨年度の研究において、ビナフチル骨格をもつキラルスズジメトキシドおよびキラルスズオキシドがメタノールの存在下、アルケニルトリクロロアセテートとアルデヒドとのアルドール反応において、キラル触媒として機能することを見出した。そこで本年度は、ビナフチル環上に置換基を導入した上記キラルスズ錯体の誘導体を幾つか合成し、アルケニルトリクロロアセテートとアルデヒドとの不斉アルドール反応において、その触媒活性および不斉触媒としての性能について検討を行った。その結果、3,3'位にフェニル基を有するキラルスズジメトキシド触媒を反応系中で発生させ、そのまま本アルドール反応に適用してみたところ、目的とする付加体がアンチ選択的に得られ、そのアンチ体に36%eeのエナンチオ選択性が見られた。さらに昨年度の研究において見出したジブチルスズジメトキシド触媒によるアルケニルトリクロロアセテートとイミン類とのマンニッヒ型反応についてさらに検討した結果、アルデヒド、アミン及びケトンのアルケニルトリクロロアセテートの混合物に、メタノールの存在下で触媒量のジブチルスズジメトキシドを作用させる、いわゆる3成分型マンニッヒ反応においても、対応するβ-アミノケトン体が良好な収率で得られることがわかった。これらの結果から、ジブチルスズジメトキシド触媒は、より極性の高いアミンやイミンの影響によって活性を低下させることなく、マンニッヒ型反応を促進することがわかった。なお、上記不斉アルドール反応で有効であったキラルスズ触媒を用いた不斉マンニッヒ型反応についても検討を行ったが、良い結果は得られなかった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Mannich-Type Reaction Using Alkenyl Trichloroacetates Catalyzed by Dibutyltin Dimethoxide2005

    • 著者名/発表者名
      Akira Yanagisawa
    • 雑誌名

      Advanced Synthesis & Catalysis 347・11-13

      ページ: 1517-1522

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Selective Synthesis of α,β-Unsaturated Ketones by Dibutyltin Dimethoxide-Catalyzed Condensation of Aldehydes with Alkenyl Trichloroacetates2004

    • 著者名/発表者名
      Akira Yanagisawa
    • 雑誌名

      Organic Letters 6・23

      ページ: 4281-4283

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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