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医用透過像における濃淡の3次元情報の有効利用と統合システム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16035210
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関九州大学

研究代表者

福島 重廣  九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (60027927)

研究分担者 小野 直樹  九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 助教授 (60185642)
吉永 幸靖  九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 助手 (60304854)
研究期間 (年度) 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードコンピュータ支援診断 / 線集中度フィルタ / オブジェクト空間表現 / 交叉解消 / 濃淡包絡面補正 / X線減衰モデル / ひだ集中度 / 胃X線二重造影像
研究概要

透過型画像に3次元情報が反映されていることに着目し,胃X線二重造影像を対象として,2次元投影像から3次元情報を抽出・利用する方法を検討した.まず,濃淡構造が複雑な中から,観察の対象になる個々の線を線集中度フィルタを用いて高精度に検出した.そして,交叉構造の幾何学的性質およびX線の減衰モデルから3次元情報を求めた.さらに,効果的な読影支援のための表示を試みた.
(1)交叉情報の利用
2次元投影像では,3次元的に交叉していない2本の線に対して交叉が発生するため,線の理解の手法が不可欠である.そこでまず,オブジェクト空間表現を定義し,投影像上の交叉の解消を図った.この方法の効果として,胃壁ひだ集中の安定な検出が可能になり,曲線端点の進行方向の延長線上にひだが集中する領域を想定し,その内部への投票により求めたひだ集中度の分布の局所的ピークとして病変を検出することができた.
(2)X線の減衰モデルの利用
胃壁ひだバリウムの濃淡構造は局所的であり,より大きな構造の背景に埋もれることが多い.そこで,X線の減衰モデルにもとづき,濃淡包絡面補正法を用いて背景変動成分(背景トレンド)を推定し,除去した.その結果から線集中度フィルタを用いてひだを抽出し,その尾根線上での平均濃淡値を求めることにより,バリウム付着量の重力による違いを利用して,検出された線を胃の前壁と後壁とに分離できる可能性を示した.
(3)3次元情報を活用する診断支援表示
ひだ集中を伴う陥凹型病変の検出結果にもとづき病変候補の属性を診断支援装置の利用者に提示する方法として,位置だけでなく,検出の過程で得られる計測情報も含めて読影作業の補助として効果的に提示する方式を検討した.そして,局所的な画像強調の方法として,胃X線二重造影像による診断で重要な病変周辺部の線状構造とその輝度を強調するための画像合成の手法を提案した.

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 医用透過像における濃淡の3次元情報の有効利用と統合システム構築に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      吉永幸靖, 小野直樹, 福島重廣
    • 雑誌名

      多臓器・多疾病診断支援に関する第二回シンポジウム論文集(特定領域研究「多次元医用画像の知的診断支援」主催)

      ページ: 179-182

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 曲線長分類を用いた胃領域検出と診断支援システムへの応用2004

    • 著者名/発表者名
      吉永幸靖, 竹本啓城, 福島重廣
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 MI2004-33

      ページ: 27-30

    • NAID

      110003171974

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] (シンポジウムがん検診におけるCADの現状と将来)胃X線像のコンピュータ診断支援技術の開発2004

    • 著者名/発表者名
      吉永幸靖, 福島重廣
    • 雑誌名

      日本がん検診・診断学会誌 12・1

      ページ: 22-22

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 輝度勾配ベクトルのNF線集中度による線検出法2004

    • 著者名/発表者名
      吉永幸靖, 福島重廣
    • 雑誌名

      画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2004)論文集 II

      ページ: 383-388

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ひだ集中度のスケールを考慮した胃X線二重造影像からの病変検出2004

    • 著者名/発表者名
      吉永幸靖, 福島重廣
    • 雑誌名

      第23回日本医用画像工学会大会抄録集 (CD-ROM)

      ページ: 2-75

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 辺素に基づく動的輪郭モデルを用いた胃領域検出と診断支援システムへの応用2004

    • 著者名/発表者名
      吉永幸靖, 竹本啓城, 福島重廣
    • 雑誌名

      第23回日本医用画像工学会大会抄録集 (CD-ROM)

      ページ: 2-76

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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