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金属ガラスの大過冷却状態の原子レベルでの直接観察

研究課題

研究課題/領域番号 16039221
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関(財)高輝度光科学研究センター

研究代表者

小原 真司  (財)高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門・極限構造チーム, 副主幹研究員 (90360833)

研究分担者 高田 昌樹  (財)高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 部門長 主席研究員 (60197100)
渡邉 匡人  学習院大学, 理学部, 教授 (40337902)
水野 章敏  学習院大学, 理学部, 助手 (10348500)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード金属ガラス / 過冷却液体 / 高エネルギーX線回折
研究概要

本年度は、金属ガラス融体および過冷却液体の構造データを得るために、ガスジェット浮遊装置の各種パラーメータ(ノズルの形状、ガスの流量、およびガスの純度)を最適化することができた。金属融体試料をアルゴンガスで浮遊させ、炭酸ガスレーザーによる加熱で融体としているために、ガスおよび配管に存在する不純物の影響による酸化が実験当初は観測された。そこで、超高純度ガスを採用し、かつ配管をステンレス製のものとし、なるべくその長さを短くした。その結果、世界で初めて金属ガラス融体をガスジェット浮遊法で長時間安定に浮遊させることに成功した。その結果、SPring-8の高エネルギー放射光を用いることで非常に高精度の高い回折データを広い波数ベクトルの範囲で短時間で測定することに成功した。さらに、得られたデータに逆モンテカルロシミュレーションと呼ばれるコンピュータシミュレーションを適用することにより、その3次元構造の可視化に成功した。得られた結果から金属ガラス融体とガラスの構造の類似性および融体の構造の特徴を浮き彫りにすることができた。さらに異なった組成の金属ガラス融体においても実験を行い、金属ガラス融体の構造に及ぼす組成の影響も系統的に捕らえるに至った。しかしながら、金属ガラス融体を過冷却液体として安定に長時間維持することは出来なかった。これは実験に用いた試料サイズが外径2mmと大きすぎたために融体の温度を下げていった際に核生成が促進され、結晶化が起こったためと考えられる。今後は試料サイズを外径1mmとして、さらに実験を継続して、融体が過冷却液体→ガラスとなる過程をリアルタイムで測定する必要がある。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] High-energy X-ray Diffraciton Study of Liquid Structure of Metallic Glass-Forming Zr_<70>Cu_<30> alloy2005

    • 著者名/発表者名
      A.Mizuno, S.Matsumura, M.Watanabe, S.kohara, M.Takata
    • 雑誌名

      Material Transactions 46

      ページ: 2799-2802

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] High-energy synchrotron X-ray diffraction study of high-temperature levitated liquids2005

    • 著者名/発表者名
      S.Kohara
    • 雑誌名

      Molten Salts XIV

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] ナノマテリアル工学大系 第2巻 ナノ金属(井上明久監修)2006

    • 著者名/発表者名
      鈴谷賢太郎, 小原真司
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      フジテクノシステム
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2018-03-28  

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