研究課題/領域番号 |
16043202
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
田中 伸幸 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60280872)
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研究期間 (年度) |
2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2004年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 抗原提示 / MHCクラスII / CIIV / MHCクラスI / オルガネラ / 貪食 |
研究概要 |
ESCRT-0に分類される小胞輸送関連蛋白質STAM1,STAM2 (STAMs)による抗原提示における役割を明らかにする目的で、コンディショナルSTAM1/2ダブル欠損マウスを用いた抗原提示細胞機能解析、および抗原のプロセシングを対象とした小胞輸送解析を行った。マクロファージおよび樹状細胞(DC)特異的にCreリコンビナーゼを発現するLysM-Creマウスと上記コンディショナルダブル欠損マウスの交配を行ったところ、DCにおいて両分子がほぼ完全に消失することがサザンおよびウエスタンブロット法により確認された。同マウスより骨髄細胞からGM-CSF存在下にDCを調整した。STAM欠損DCについてFACS解析したところMHCクラスIIおよびクラスIの発現がimmatureDCにおいても増強していた。クラスIIの発現は野生型においてはLPSによる成熟シグナルによって速やかに誘導されたが、STAM欠損DCにおいて誘導は軽微であった。共焦点顕微鏡を用いた細胞内オルガネラ観察を行ったところ、野生型未成熟DCにおいてはMHCクラスII細胞内小胞(CIIV)に蓄積しており、ライソゾームマーカーであるLAMP1とmergeしていた。一方、欠損未成熟DCにおいてはMHCクラスIIの細胞内小胞への蓄積が著明に減少し細胞表面に移行していた。以上の結果からSTAMsはMHCクラスIIの細胞内小胞への蓄積に重要な働きをしていることが判明した。DCの抗原提示能を検討する目的でOVAを貪食させOT-II由来T細胞へのクラスII依存性抗原提示を検討した。その結果、STAMs欠損において抗原提示能の著明な亢進が認められた。DCは細胞内小胞にクラスIIを蓄積し成熟シグナルに即座に対応して抗原提示する特性があることから、今後小胞輸送との関連をさらに検討することでDC機能の解明が期待される。
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