研究課題/領域番号 |
16043204
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
樗木 俊聡 秋田大学, 医学部, 教授 (50233200)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
58,200千円 (直接経費: 58,200千円)
2006年度: 19,400千円 (直接経費: 19,400千円)
2005年度: 19,400千円 (直接経費: 19,400千円)
2004年度: 19,400千円 (直接経費: 19,400千円)
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キーワード | IL-15 / CpG / DCサブセット / クロストーク / 肉芽腫形成 / エンドトキシンショック / ケモカイン / サルコイドーシス / 肉芽腫 / 肝傷害 / Listeria monocytogenes / cDC / pDC / CD40 / CD40L / IL-12 / IL-2 / TLRリガンド / 炎症性サイトカイン / Likewise, lethal endotoxin shock was not induced in P acnes-and zymosan-primed IL-15+ mice. Further / analysis revealed that DC-derived IL-5 is essential for the induction of granuloma formation and endotoxin / shock in vivo. Importantly, we generated new mAbs to detect and block mouse IL-15 activity, and / succeeded to prevent wild-type mice from the lethal endotoxin shock by injecting the mAbs. These / results have been published in J. Exp. Med. / 3. Other DC-related studies / We also found that epithelial type-fatty acid binding protein negatively regulates DC-production of IL-12, / signals through Nod-like receptor and Toll-like receptor synergistically enhance DC-production of IL-12, / and virus infection-induced type I IFNs play a critical role in the induction of DC maturation. |
研究概要 |
1.樹状細胞による新規自然免疫賦活機構 野生型マウスに比較してIL-13^<-/->マウスではCpG投与後の免疫賦活効果が著しく減少していること、さらに樹状細胞(DC)由来のIL-15こそがCpGによる免疫賦活に必要であることが判明した。その作用機序の詳細を解析したところ、CpGによるDCのライセンシングが、IL-15依存性のDCサブセット間クロストークによって巧妙に誘導されていることが明らかになった。この成果は、Nature Immunology誌に掲載され、同号のNews & Views(Nat.Immunol.7:699-700(2006))にもトピックスとして紹介された。 2.樹状細胞による炎症疾患の誘導機構 サルコイドーシスの原因菌の1つであると考えられているプロピオニバクテリウムアクネス(P.acnes)やザイモサンは野生型マウス肝臓への肉芽腫形成ならびにエンドトキシンショックを誘導するが、IL-15^<-/->マウスにはそれら炎症反応が起こらないこと、その原因としてIL-12→ケモカイン(CCL2/3/4)経路が作動しないことを明らかにした。さらにDC由来のIL-15こそが肉芽腫形成に必要であることが判明した。これらの結果から、炎症反応メディエーターとしてのIL-15の重要性がクローズアップされた。また、マウスIL-15に対して中和活性を有するモノクローナル抗体を世界に先駆けて作製し、上記エンドトキシンショックの誘導を阻止できることも示した。これらの成果は、J.Exp.Med.誌に掲載された。 3.その他 上皮型の脂肪酸結合蛋白(eFABP)がDCからのIL-12の生産を負に調節していること、NLRとTLRを介する刺激が相乗的に機能し、DCからのIL-12の生産やTh1細胞の分化誘導を促進すること、dsRNAやウィルス感染により誘導されるI型IFNsがDCの成熟に重要なことなどを報告した。
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